「孫さんの投資姿勢がビジョンファンドからAIチップに移行している」by Bloomberg
Bloombergはソフトバンクが以前運用していた1000億ドル以上のベンチャー、ビジョンファンドという制度的なファンドモデルによっては、孫氏のAIの未来に対する野心が満足されないと分析しています。
孫さんは制度的なファンドモデルでは満足できなくなった
ソフトバンクが以前運用していた1000億ドル以上のベンチャー、ビジョンファンドという制度的なファンドモデルによっては、孫氏のAIの未来に対する野心が満足されないと分析しています。そのプロジェクトが始まって7年、ソン氏はビジョンファンドのスタッフとの接触を減らし、OpenAIのチーフ、サム・アルトマンなどと話をする時間を増やしている兆候を見せていると言っています。
ChatGPTに出会ってしまった強烈な啓示だったのかもしれない
数々の挫折に続く、ChatGPTとの出会いが孫さんを覚醒させたようです。孫氏覚醒までの軌跡はこちらのNoteに詳しくまとめていますので合わせてご覧ください。
孫さんがサム・アルトマンが元Appleの元トッププロダクトデザイナーとAIデバイスについて協議中であり、そこに孫さんが一枚加わっている件については下記のNoteに詳しくまとめてありますので合わせてご覧ください。
孫氏次の一手とは?
「まだ非常に初期段階であり、公式にはなっていないようですが、一つ明確なことがあります。ソン氏は次の一手に大きなことを考えているようです」とマッコーリーのアナリスト、ポール・ゴールディングはメモで述べている事を記事にしています。
コードネーム「Izanagi」
孫正義氏が考えている「次の一手」については、AIチップ事業に巨額の投資を行う計画が具体的に挙げられます。孫氏はNvidia Corp.と競合し、AIに不可欠な半導体を供給するために最大1000億ドルを投資するチップベンチャーを立ち上げることを目指しています。このプロジェクトは「Izanagi」とコードネームされており、人工一般知能(AGI)を意味するイニシャルが含まれていることからも、孫氏がAI技術の未来に大きな期待を寄せていることが伺えます。この取り組みは、SoftBankがスタートアップへの投資を大幅に縮小する中で、孫氏の次なる大きな試みと位置づけられています。
ChatGPTの登場以来のAI領域における最大の投資の一つとなる
プロジェクト「Izanagi」は、AIチップ分野での大規模な投資として、ChatGPTの登場以来のAI領域における最大の投資の一つとなる可能性があります。この計画は、SoftBankがArm Holdings Plcと連携し、AIチップの強力なプレイヤーを作り上げることを目指しており、SoftBankが30億ドルを提供し、残りの70億ドルが中東の機関投資家からの可能性があるとされています。
孫氏何年にもわたってAGIの到来を予言
また、孫氏はAGIに対する強い熱意を持っており、過去のプレゼンテーションで何年にもわたってAGIの到来を予言してきました。彼は、人間よりも賢い機械が満ちた世界がより安全で、健康で、幸せになると信じています。
この情報は、孫氏がAI技術に対してどれだけ大きな野心を抱いているかを示しており、彼が次に大きなことを考えているというマッコーリーのアナリスト、ポール・ゴールディングのコメントと合致しています。孫氏のこの大胆な動きは、AIと半導体技術の未来を形作る上で重要な役割を果たすことになるかもしれません。
「Izanagi」に含まれるagi
「Izanagi」プロジェクトの名前は、確かに上手いネーミングですね。この名前は、日本の神話に登場する創造神「イザナギ」から取られており、AGI(Artificial General Intelligence、一般人工知能)のイニシャルも含んでいます。このプロジェクトがAGIの開発やAI技術の進化に大きな貢献をすることを目指していることを象徴的に表しています。
孫正義氏がこのネーミングを自分で考えたのかどうかについては、公開された情報からは明確ではありませんが、彼がAGIに対して持つ熱意やビジョンを反映した名前であることは間違いないでしょう。
「Izanagi」がNVIDIAに与える影響
この孫さんとArmの動き、またOpenAIがMicrosoftと共同で開発するAIチップが絶好調のNVIDIAにどう影響するのはを考察した下記のNoteも合わせてご覧ください。
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