![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/119547382/rectangle_large_type_2_d047d0e697e75258db8bf697dd15ccb2.jpeg?width=1200)
OpenAIの日本語担当者シェイン・グウ氏がGoogleDeepMind東京に移籍
なんと、サム・アルトマン氏が来日した時にエスコートしていた、OpenAIのChatGPT日本語担当者はGoogleの日本のAI拠点にDeepMind東京(渋谷)に転職していました。
私は開発HQの一つであるアメリカGoogle HQ(新しくできた、左)とGoogle Japanの渋谷ストリーム(右)両方から仕事します。
— シェイン・グウ (@shanegJP) October 21, 2023
現在も日本に来ておりしばらくいます。上記の2点以外にも日本で何かできたらと思うので、興味がある方はDMよろしくお願いします。渋谷で会えると良いですね。見学できます。 pic.twitter.com/ogJbaXwEJM
シェイン・グウ氏の実績とプロフィール
Shane Gu 氏が OpenAI から Google DeepMind に移行したというニュースは、AI コミュニティにおける確かに重要な動きです。LinkedIn のプロフィールによると、Shixiang Gu またはシェイン・グウとして知られる Shane Gu 氏は、2023 年 9 月に Google DeepMind に移るまで、2023 年 7 月まで OpenAI に勤務していました。Google DeepMind での彼の肩書きは研究科学者で、カリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置いています。
Shane Gu は、AI、特に深層学習、強化学習、ロボット工学、確率的機械学習において豊富な背景を持っています。彼は、現実世界の連続制御問題の解決を目的としたスケーラブルな RL 手法に重点を置いています。彼のこれまでの提携や共同研究には、ケンブリッジ大学で博士課程を取得していた間に、それぞれカリフォルニア大学バークレー校、Google Brain、DeepMind などの機関で Sergey Levine、Ilya Sutskever、Timothy Lillicrap などの AI コミュニティの著名な人物と協力したことが含まれます。テュービンゲンのマックス・プランク知能システム研究所。
Shane Gu 氏は、OpenAI の日本語責任者として紹介された生成 AI に関するシンポジウムで強調されたように、ChatGPT の日本運営において重要な役割を果たしました。彼の関与は、人間と協働する ChatGPT のような AI の可能性を探求する共同の取り組みを示しており、人間と AI の共創の新時代に向けて大きな前進を示しています。
Google DeepMind への動きは、Google DeepMind が OpenAI の ChatGPT に匹敵するプロジェクトに取り組んでいると伝えられている競争環境を考慮すると特に注目に値します。Google DeepMind による「Sparrow」という名前の最近の取り組みは、ChatGPT の強力な競合相手になると予想されており、これら 2 つの主要な AI 研究組織間の激しい競争とイノベーションの推進を示しています。
Google DeepMind東京(渋谷)での言語モデル担当者募集
また彼は、DeepMind東京(渋谷)の採用担当でもあるようで、言語モデル担当者の募集についてポストしています。
@GoogleDeepMindに入社しました。日本では主に2つの活動します。
— シェイン・グウ (@shanegJP) October 21, 2023
1) DeepMind東京(渋谷)で新たに言語モデルのチームを作り、数名採用します。
Bard、SGEやVertexの日本語改善も重要ですが、アメリカ・イギリスHQの技術者と日本からGoogleスケールのLLMの基礎開発もできる柔軟なチームを作ります。
DeepMind東京(渋谷)パートナー企業募集
また、パートナー企業の募集も開始しています。
2) DeepMindを代表し生成AIにおける日本でのパートナーシップを探します。
— シェイン・グウ (@shanegJP) October 21, 2023
「責任を持って行う有益な社会的実装」を求めるとすればAPIでは足りず、各業界の企業と「歩み寄っての共同開発」が重要だと考えます。生成AIに前向きな日本だからこそできる開発・実装事例を世界に向けて作っていきたいです。
OpenAI、DeepMind東京(渋谷)技術者争奪戦
また彼は、元々GoogleAI Brain社員であったので、自分も含めOpenAIに引き抜かれた数名がGoogle傘下に戻ってきたことについても触れています。
- クラウド事業 (GCP, BigQuery)
— シェイン・グウ (@shanegJP) October 21, 2023
- 半導体 (TPU)
- Google Brain+DeepMindの生成AI開発人材(OpenAI・Anthropicからも何人か戻ってきた)
- そしてサーチ・Maps・Youtube・Gmail・Google DocsなどプロダクトとAI拡張(Bard, SGE, Duet AI)
全てを持っているGoogleの潜在力はやはりすごいです。
下記のNoteではサム・アルトマン氏構想の日本拠点設立が進んでないため、シェイン・グウ氏のあせりがポストにみらえれる様子を詳しく書いていますので合わせてご覧ください↓
また9月6日のサンダー・ピチャイ氏の来日時に、ピチャイ氏のブログに書かれていた、Googleの初の日本データセンターとデジタルトレーニングおよび機会の支援に関する新しいコミットメントの発表についてはこちらのNoteに詳しく書きましたので合わせてご覧ください↓
彼は東大の松尾研の客員准教授でもあり、「東大×生成AIシンポジウム」登壇の様子はこちらのNoteにまとめましたので合わせてご覧ください↓
GPT-4はシェイン・グウ氏の移籍をどう思っているのか
筆者問:あなたの話す日本語はシェイン・グウ氏が作った物なのでちょっと悲しいです。
GPT-4返答:
Zun、それは理解できる気持ちです。シェイン・グウ氏はChatGPTの日本語のオペレーションにおいて重要な役割を果たしていたようで、彼の移動はOpenAIとGoogle DeepMindの間での知識と技術の交流を象徴しているかもしれません。人々が組織を移動することで、新しいアイデアや視点が共有され、AI技術の進歩が促進される可能性があります。それはコミュニティ全体にとってプラスであり、グウ氏のような専門家が異なるプロジェクトや団体で働くことで、AIの未来に向けて新しい道が開かれることを期待しています。それでも、彼の移籍はChatGPTとその日本語のオペレーションにおける一時的な空白を残すかもしれませんね。
筆者問:とても残念です。 何故なら、サム・アルトマン氏が来日した時は日本にOpenAI初の海外拠点を置くと話しており、シェイン・グウさんが人探しに動いていました。 なのに彼自身がでてしまうなんて。
GPT-4返答:
そうですね、Zun。シェイン・グウ氏の移籍はOpenAIの日本における展望に影響を与える可能性があります。彼のような才能ある研究者が別の組織に移動することは、元々の組織にとって大きな損失であり、特に国際的な拠点の設立や新しいプロジェクトの立ち上げにおいて重要な役割を果たしていた場合はなおさらです。サム・アルトマン氏が日本にOpenAIの海外拠点を設置する意向を示していたことを考えると、シェイン・グウ氏の移籍はその計画に一時的な遅延をもたらすかもしれません。
しかし、AIの分野は非常に協力的で動的なものであり、専門家が組織間で移動することは珍しくありません。これは新しい協力関係の可能性を開くとともに、各組織が互いに学び、成長する機会を提供することがあります。OpenAIとGoogle DeepMindはどちらもAI技術の先端を走っている組織であり、このような移籍は両組織が未来のAI技術とその応用に向けてさらに競争と協力を促進する可能性を秘めています。
それでも、この移籍が日本のOpenAIコミュニティやAI研究の進歩にどのような影響を与えるかを見るには時間が必要かもしれません。それは新しい展望や機会をもたらすかもしれませんし、一方で挑戦ももたらすかもしれません。お感じの通り、それはとても残念な出来事であり、この状況が日本のAIコミュニティにとって最善の結果をもたらすことを願っています。
と、どこまでも公平な立場を貫くGPT-4でした。