一日が三か月

最近ステージⅣのがん末期で
抗がん剤治療で闘病している40代の人に会った
余命は数か月

投薬の影響で体がしんどいだけで
精神的には元気な状態

ほんとうはどうなのか
本人にしか分からないけれど
見た感じたしかに落ち込みは見えない

好き勝手やってきたし
死ぬことは怖くないけど
やりたいことは まだたくさんあるらしい

いくつくらいやりたいことがあるのか尋ねたら
億個くらいある と
要するに数えきれないほど

一日が三か月くらいの密度で進んでいる感覚で
猛スピード超えしていると話してくれた


想像しようと思えばできるんだろうけど
ふだん想像しない感覚で少しドキッとした

こういう出会いに意味がないと思えば そうなるけど
何か意味がありそう と思えば そうなる

自分はそんなに残り時間のことを気にしてないな…
やりたいこと やってるかな?
やり残して 後悔しそうなことは?

なーんて ね

一日が三か月

がんのいいところは
本人が冷静で重篤でなければ
旅立つ準備がある程度できるところ

病を得ることは悪いことではないし
誰のせいでもない
ただそういうことが起きているだけ

周囲は自分の映し鏡
学んだり 学ばれたり
その過程を味わうのが人生さ

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