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もう半年、同じ時間……

 同じように日常を重ねていると日々に忙殺されてしまい、もう6月が終わろうとしている。同じようにことしも同じことの繰り返しだった。

 外には出るとマスクで誰の表情もよくわからないままで、声もくぐもってよくわからない。なのになぜこの状況が何度も繰り返されるのか。

 意味が分からない、出口のないトンネルのように思えたが、ワクチンとい大きな明かりが灯されて、瞬く間にみんなはそこでその助け舟に乗ろうと殺到する。

 これで本当に再浮上することができるのだろうか。

 失った時間は戻ってこないし、なくしたものは個々によりとても大きいだろうと想像する。それはお金だったり、絆だったり、生活、命だったかも知れない。

 私は先週、かけがえのない仲間を一人失った。

 突然のことで今も彼女がこの世にいないことが理解できていない。DMを送れば、また返事を返してもらえるような気持ちがする。何度もDMの会話を読み返す。いつも賢明な彼女にお尋ねするばかりの私に真摯に答えをくれた彼女はもういない。

 この感染症が収束したら、京都にも遊びに来てくださいねという会話もしたこと。知り合ってまだ一年にもならない。彼女は星になった。


 半年の間にいろいろと辛いことばかりで、苦しかった日々は忘れてしまえ! と思うがなかなかそうもいかない。

 さてと半袖の今、次の半年が来ると師走の街を長袖で首をすくめるような寒さの中にいるはずだ。私はここでこの文章を承ける文章を書くことができるのだろうか。

 それは誰にも分らない。私もしらない。

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