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Photo Story|紅梁-あかぞめ-/Akazome

PENTAX KF f5.6 1/100s 88㎜ Sizuoka Yaidu
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「紅梁-あかぞめ-」

日が沈んでから間も無くして
空はどんどん暗くなる頃合い。

富士山に積もる雪が
紅く紅く染まっていた。

その紅が少しずつ消えていくのを
波音を聞きながら見届けていた。


Photo Story

大井川河口。

川を挟んで東側が静岡県焼津市で
西側が榛原郡吉田町になっている。

吉田町の方は公園があるが、
焼津市側の方は特に何もなく
海の側まで近づくことができる。

なんと言っても釣りスポットのようで
日夜多くの釣り人がここにきているようだ。

この日は日曜の夕方。

休日ということもあってか
いつもよりも釣り人は気持ち多め。

各々間隔を十分空けながら
釣りを楽しんでいる様子だった。

しかし、
カメラを片手に持った僕だけは
全く違う目的で海に来ている。

ここから富士山の眺めが中々に良くて
空気が澄んだ晴れた日には
はっきりくっきりと富士山の三角の形を拝むことができる。

その距離おおよそ80km。

遠からず近からずという
めちゃめちゃ微妙な距離だけども、
やっぱりこの距離でも
富士山の大きさは格別である。

・・・

到着したのは日の入り10分前。

僕とパートナーと次女の3人で訪れており、
僕だけ駐車場に着いたら全力疾走で海岸へ。

日が沈む5分前には海辺ついて
とにかく写真を撮りまくる。

このくらいの距離の場所であれば
日が沈んでからが紅富士のベストタイミング。

構図等をあれやこれやと工夫しながら
とにかく何枚も何枚も写真を撮り続ける。

紅富士は時間との勝負。

空が暗くなって
富士山の先っちょの方だけ
夕日が照らされるタイミングがベスト。

その時。

バッテリーがなくなってしまう。

慌てて交換して、
その瞬間を狙おうとスタンバイする。

・・・・・・。

そう。

おそらくこのバッテリーを変えた時、
交換前の子をこの場で落とした可能性が高い。

バッテリーを落とした話はこちらでも。

そうとは知らずに
ひたすらにシャッターを押し続ける。

今回の写真はその中の一枚。

写真をご覧のように、
結構白波が来るところ付近まできて
写真を撮っていたので
やはりバッテリーは
海に流されてしまった可能性が高いようだ…。

いろんな想いが溢れる今回の一枚。

どんな時でも
慌てず一呼吸おくことが大切だなと学んだ機会になったのであった。。。


ご覧いただきありがとうございました
どうぞ倖せが繋がりますように!

2023年12月5日


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