スティーブン・ジェラードに惚れた日。
18−19シーズン。ヨーロッパチャンピオンズリーグを手にしたのは近年メキメキと力をつけていたイングランドの名門、「リヴァプールFC」。
17−18シーズンは同リーグで準優勝、去年のイングランド・プレミアリーグでは実に30年ぶりとなる優勝を手にしたのは記憶に新しいことです。
近年のリヴァプールはドルトムント時代に日本代表の香川真司を指導したことで日本でも知られている知将ユルゲン・クロップが率い、2010年にクラブを買収した安定した運営陣によるクラブ経営によって、確かな補強と結果を残しています。
今回の主役であるスティーブン・ジェラードは、リヴァプールのレジェンド。ユース時代から在籍し、14−15シーズンにチームを離れるまでに通算700試合以上に出場した伝説のキャプテンです。現在は指導者に転身してスコットランドの名門「レンジャーズFC」を率いてすでにリーグ優勝を経験しています。
04年チャンピオンズリーグGS最終節 オリンピアコス戦。
サッカー好きな人なら動画で観たという人も多いのではないでしょうか。私がジェラードに惚れたその日です。
当時のリヴァプールは現在のチームに比べればそれほど強いチームではありませんでした。各国代表選手は揃っていましたが優勝争いになかなか食い込めずトップ10内を上下する時期が続きました。
FAカップやリーグカップを獲得することもありましたが下馬評はそこまで高くなく当時のプレミアリーグでは同じく名門のマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、ロシアの大富豪ロマン・アブラモヴィッチにより買収され大型補強を繰り返していたチェルシーなどが注目されていました。
更に追い打ちをかけるようにジェラードとともに育ったユースの生え抜きで、エースFWのマイケル・オーウェンがレアル・マドリーへ移籍してしまいます。
グループステージではフランスのモナコ、スペインのデポルティボ、そしてギリシャのオリンピアコスと同組。5試合を終えた段階でリバプールは2勝1分2敗の勝ち点7で3位。アウェイのオリンピアコス戦で負けていたため、グループ最終節で2点差以上で勝たなければ敗退という状態でオリンピアコスとのホームゲームを迎えました。
勝利が必要な中、先制点はオリンピアコスに奪われます。前半27分に元ブラジル代表のリヴァウドの直接FKで均衡が破られます。前半リードを許したままハーフタイムへ。
そして後半に今でも語り継がれる名シーンが生まれます。
後半開始2分で元フランス代表FWフロラン・シナマ=ポンゴルが同点弾を決めるも、その後はなかなか勝ち越せない時間帯が続きます。
試合は進み後半35分にFWニール・メラーがついに勝ち越しゴールを奪います。
しかしまだもう1点必要で同点に追いつかれればGS敗退。サポーターも固唾を呑んで見守ります。
後半41分。左サイドのクロスからPA内のニール・メラーが競り合いこぼれたボールがPA外中央に。そこに合わせたのはキャプテン、スティーブン・ジェラード!
ジェラードの代名詞であるミドルシュートがオリンピアコスゴールに突き刺さります!
ウォォォォォォォォッ!!!
ジェラードのハイライトで必ずと言っていいほど語られるスーパーゴール!!
ホームスタジアムのアンフィールドは画面越しでも伝わるほどスタジアムが揺れ歓喜に包まれます!
その光景を見たときにJリーグとは違う熱量を感じ、鳥肌が立ったのを今でも覚えています!
リヴァプールはその後、リーグ戦では苦戦が続きますが大方の予想を裏切りながらチャンピオンズリーグ決勝まで勝ち進みます。
決勝の相手はイタリアの名門ACミラン。後にイスタンブールの奇跡と呼ばれ、こちらも語り継がれる一戦となる名試合を繰り広げリヴァプールは約20年ぶりのチャンピオンズリーグ優勝を果たします!
こちらの一戦も別の機会に記事を書きたいと思います!
ジェラードは残念ながら現役の間にリーグ優勝を勝ち取ることができませんでした。
しかし多くのリヴァプールサポーターはいつか彼がリヴァプールを率いることを願いカップを掲げる姿を夢に見ています。
もちろん私もその一人。
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