
日本薬剤師会の存在について考察してみる
なんかちょっとバズった
まずはこちらをご覧ください。
一点だけ。
— 池下あきと(イケアキ)@制度・政策から医療を支えたい (@AkitoIkeshita) April 26, 2021
当初ワクチン優先接種の対象に薬局薬剤師は入っていませんでした。そもそも入れる発想が無かったようです。それをひっくり返したのは薬剤師会です。 https://t.co/kK5psaP9on
プチ(というよりミニミニですけど)バズってます。
「知らなかった」
「なぜ言わないのか」
というリプもいただきました。
そこで本日は、なぜこれがバズったのか、というところから日本薬剤師会の存在を考察してみます。
日本薬剤師会の歴史は、ホームページなどを参考にしてください。
https://www.nichiyaku.or.jp/about/summary/history.html
実は日本医師会より歴史が古いんですよ。
なぜバズったのか
これはもう「知らなかった」という一言に尽きると思います。
ではなぜ「知らなかった」のか。
「言わない」からです。
リプでも多数いただきましたが、「言えよ」というのが大多数の意見かなと思います。
言わないから知らないし、表に出てきた時は普通に薬局薬剤師も対象になっていたので、それが当たり前だと思いますよね。
そこに至るまでの攻防は凄まじいものがあります。
私は中の人ではないので横から見聞きしている程度ですが、それでも凄まじいやりとりをしている事が分かります。
でも「言わない」んです。
なぜ自分たちの仕事を「言わない」のか
それは、「戦略上よろしくないから」です。
えっ?どういうこと?
疑問に思いますよね。
その心は《しっぺ返しを喰らうから》です。
何事もそうですが、その人にとって良い事でも、別の人にとっては良くない事ってたくさんありますよね。
例えば、とある小学校6年生にTVカメラが取材したいと言ってきたとします。しかもリポーターは今をときめく超有名アイドル。
しかし、取材したいのは1クラスのみ。6年生の3クラスで取り合いになります。勝負をして、1組が権利を得たとします。
1組は大騒ぎですが、他の2クラスは沈痛な面持ちです。
そりゃそうです。1組さえいなければ、自分たちがTVに出られたかもしれないのです。恨まれますよね。
しかも、もしかしたら1組の生徒の中にも、TV出るの嫌だ!って人がいるかもしれません。先生は何て余計な事をしてくれたんだと。こちらはこちらで、1組の先生を恨んでしまうかもしれません。
でも、もしこれがTVクルー側から『1組で』と指定してきたらどうでしょう。2組・3組は「仕方ない」という気持ちになりますよね。少なくとも1組を恨むことはないでしょう。
TVに出たくない君も、そこに先生の意思はないのだから、先生を恨むこともなくなるでしょう。
そういう事を考えると、仮に1組の先生が裏で動いていたとしても、恨みを買うなら言わない方が良いと思います。1組のみんな(大多数)が喜ぶ事は間違いないのだから。
(問題があるとすれば、先生の活躍を知らないまま1組の生徒は「先生マジ使えねー」って思っちゃう可能性がある事でしょうか。この先生の普段の態度にもよるかもしれませんが)
このように、言わない方が良い事もあるのです。
ただ、
それでも情報は出した方が良い
と私は思います。
このままだと、生徒…会員から愛想を尽かされてしまいます。変に2組・3組から妬まれる事になる可能性もあります。
きちんと、やっていることはやっているとアピールしていく事も必要なんじゃないでしょうか。
でないと、お互いが不幸になってしまいます。
それは何も生まないし、逆にアポトーシスする事に繋がってしまいます。これで喜ぶのは誰なんでしょうね。
さすがに我慢の限界だったので「せめてこれくらいは」と思い今回の情報を、中の人でも何でもない私が呟くことにしたのです。
日本薬剤師会をぶっ壊せ
という過激なセリフがたまにSNS等で聞こえてきます。
そこまで言うのは一部の方かもしれませんが、そりゃ活躍を知らないと、そうなってしまいますよね。
上に書いたように、これではただただ、お互いが不幸になってしまうだけです。
やはりここは先生側である「日本薬剤師会」が一歩譲って、必要な情報を必要なタイミングで、内にも外にもしっかり出していく必要があるのではないでしょうか。
もちろん、生徒側の理解しようという気持ちも必要になると思います。
いまこの業界は、大転換期の真っ只中です。
身内でケンカしている場合ではないのです。
ある意味、ぶっ壊さないといけないのかもしれません。
池下 暁人