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高校サッカーのロングスロー論争から考える批判と可能性の話

【100回投稿17回目】

高校サッカーの決勝を見た話

先日、高校サッカーの決勝戦が

テレビでやっていたので久々にサッカーを観戦しました。

山梨学院vs青森山田の試合でした。

残念ながらコロナの影響で無観客で行われましたが

素晴らしい試合展開過ぎて

観ているだけでわくわくしました。

※以下、ネタバレ含みます。

山梨学院が先制し、前半が終了。

後半に青森山田が攻撃をしかけ同点に追いつくと

さらに2点目を追加し、ついに逆転。

しかし、山梨学院も後半終盤でなんとか

同点に追いつく事に成功。

その後、延長戦にもつれ込んだが

延長戦でも両者得点を許さずPK戦へ。

PK戦の結果、見事山梨学院が勝利。

と言う流れでした。

高校サッカー感動秘話とその裏で

特に感動したのが

山梨学院のゴールキーパーでキャプテンの熊倉君と

青森山田の安斎君の関係で

展開が漫画のように素敵でした。

なんと中学のサッカーチームで

同じチームメイトだったそうです。

元チームメイト同士の戦い。

しかも青森山田の逆転の2点目を決めたのが

安斎君で単独で今大会の得点王となる得点でした。

そしてPK戦で熊倉君は

その得点王の安斎君のキックを見事セーブし

優勝を勝ち取ります。

優勝が決まった瞬間に

熊倉君はチームメイトと喜びを分かち合いますが

その後すぐに泣いている安斎君の所へ駆け寄り

安斎君を励ましていました。

試合中にも安斎君が足をつった際に

近くにいた熊倉君が足を伸ばしてあげていて

敵チームではあるものの

スポーツマンシップを忘れない素敵な行動でした。

そんな感動する物語もあり、

個人的にはもの凄く心がアツくなった試合でしたが

とある事で物議を醸し、少し問題となっているようです。

ロングスロー論争

サッカーでは基本的に

キーパー以外は足を使ってプレイしますが

ピッチの外に出てしまった場合は

両手でスローイングして再開すると言うルールになっています。

そのスローイングが尋常じゃなく

遠くに飛ばせる選手が

毎年高校サッカーでは登場してきます。

実際にどれくらい飛ぶのか
見てもらった方が早いので見てください。

ね?すごいでしょ?笑

蹴ってるのと変わらないくらい

コートの半分くらい飛んでるんじゃないか

と思うくらいの飛距離で

強豪校になるとチームに1人くらいは

ロングスローができる選手がいます。

青森山田もこのロングスロー戦法で

今大会4得点をあげており、

1つの武器として利用されています。

しかし、ネット上では

「足を使うのがサッカーなのにロングスローだとつまらない」

「海外では見た事ない」

「日本のレベルが上がらない」

などと批判の声が上がっているようで、中には

「ルールを変えろ」

とまで言う人がいるようです。

ロングスローはサッカーとしてアリなのかナシなのか。

これがロングスロー論争となっています。

とあるYOUTUBERの見解

この論争に関して

本田圭佑のモノマネをしている

サッカー系YOUTUBER「MAKIHIKA」

が動画をアップしています。

彼の動画の一部をまとめると

・単純にルールとして違反ではない
・ロングスローも練習してできるようになった武器
・ロングスローだけが上手い訳ではない
・サッカーは足を使う競技だと言うなら野球の盗塁も同じ事

と述べております。

めちゃくちゃ正論だと思います。

ロングスローはあくまでも技の1つで

ロングスローだけを練習しているわけでもなく

様々なサッカーの練習をしながら

ロングスローもできるようになっただけで

何一つルールを破っているわけではないし

ちゃんとサッカーをしています。

そして彼が厄介な事として述べているのは

参加している選手がせこいと言っているのではなく、
関係のない外野の人達が騒ぎ出している。

と言う事で、これもめちゃくちゃ共感しました。

批判が大きくなる時はだいたいが当事者じゃない人達が騒ぎ立てる。

これが最近の炎上問題などでよくあるケースではないかな

と私は思います。

サッカー観戦者は

関係者か関係者じゃないかは置いておいて

サッカーをしている人が声をあげて

そこから論争が起きるならわかるが

プレーしていない人から声があがるのは

少し違うのでは?と思います。

ではサッカーをしてない人は意見を述べるな

と言う事でもなく、

自由に述べれば良いとは思うんですが

関係のない所からの火種が大きくなって

関係のある所まで影響していく事が

最近の流れとして多くあり、

見ていてなんとも言えない気持ちになります。

まぁ僕も当事者じゃないので

批判の批判をするとブーメランになるし

語れる立場ではないのですが

"関係のない人が批判だけする"

そういった批判がSNSなどで

鍵もかけずに誰もが見れる状態が多くなって

負だけしか生まれない状況

が本当に多くなってしまったなぁと思います。

「ロングスローおもんない。アカンやろ。」

「違反じゃないからええやろ。文句言うやつはサッカーやった事ないんか」

みたいな批判の生み合いだけの討論も

観てると悲しいです。

話を少し戻しますが

MAKIHIKAさんは

嫌だからルールを変えると言う考えじゃなくて

ロングスローに対する守り方や対策を考える

そういった考え方が成長に繋がり、成功に繋がる

と述べています。

確かに

もし、ロングスローに対する

対策や守り方が確立されてきたら

ロングスローをする選手も減り

この論争も少なくなるんじゃないかなぁと個人的に思います。

そして最後に

これまでサッカーを頑張ってきたみなさんへ

として次のように語っています。

これからサッカーがない日々が来ます。
すると新しい事に挑戦すると思います。
新しい事に挑戦すると
周りの大人たちに笑われるし馬鹿にされる事もあると思います。
今回のロングスローのように
大人たちは斬新さを嫌います。
自分も営業マンからYOUTUBERになるって言ったら
周りの色んな大人にバカにされました。
皆さんはそれでも歩みを止めないでください。
サッカーで頂点を追い求めたように
自分の夢を追い求めてください。

まとめ


日本人の勤勉さ、真面目さって

世界でもトップクラスだと思うし

真面目に働く事を教えられてきたけど

真面目にする事=

みんなが揃って同じ事する事

って考えが定着して

それが正義とされ過ぎて

少し変わった事をしたり新しい事をすると

叩かれたり馬鹿にされやすい風潮があると思います。

ロングスローはサッカーで言うと

邪道なスタンスかもしれない。

けどそれを叩いて

1つの方法や可能性を潰すのではなくて

違う方法で解決策を探す事を考えた方が良いのでは

と彼の言葉から思いました。

何も生まれない批判じゃなくて

新しい可能性を生む議論をすべきかと思います。

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