みなさん、さようなら
「100回投稿10回目」
是非見て欲しい映画がありまして
今日はそれを紹介したいと思います。
「みなさん、さようなら」
約7年前の映画で
だいぶ前に一度見たんだけど
ふんわりとしたあらすじと
結末しか覚えてなかった。
確か当時
伊坂幸太郎が原作の映画にハマってて
『アヒルと鴨のコインロッカー』
『ポテチ』
を見たついでに見ようと思った作品。
ここ最近
ふと思い出して
もう一度見てみたいなと思い検索。
するとアマプラにはなかったが
dTVでは12/31まで配信してて
ギリギリ観る事ができました。
ネットのあらすじは以下の通り
生まれ育った団地から出ずに生きる男の孤独や葛藤、成長を描き、
濱田は主人公・渡会悟の13歳から30歳までを演じきる。
1980年代に団地で生まれたごく普通の少年・悟は、小学校の卒業とともに「団地から一歩も出ずに生きる」と決める。
中学校には通わず、団地内のパトロールを日課に日々を過ごし、やがて団地内のケーキ屋に就職。
同級生と婚約もして人生をそれなりに謳歌していたが、時代の変遷とともに多くの人が団地を去り、悟は1人取り残されていく。
以降、感想なのでネタバレせずに見たい人は先に映画を見て下さい。
以下、プチネタバレ感想。
時代は1980年代で
団地が多く建設されていて
団地内にはスーパーや理髪店などが入っている
商店街があり盛んだった時期。
悟が小学校を卒業し中学生になる時に
中学には行かず団地内で生きていく事を決意。
同じ団地内に住んでいた小学生の同級生は
卒業後、毎年徐々に引っ越していき
どんどんと団地から去っていく。
それでも悟は団地内で生きていく為に
中学にも通わず自宅で勉強したり
団地内で運動したり、
夜にはパトロールを行ったりして
16歳の年齢になると団地内のケーキ屋に就職を試みる。
何故、彼が団地内で生きていくと決めたのか。
果たして彼は本当に団地内で一生を終えるのか。
13歳から30歳までの彼の人生が
が映画では描かれている。
映画を見始めた頃は
団地内で生きていく事を決めた少し変わった少年の
ほのぼのとした人生が描かれた映画かと思った。
実際、序盤では団地で生きていくと決めた理由は
明確には描かれておらず
悟と団地の話や悟の恋愛が描かれていて
コメディな感じも少しする。
しかし、悟達が歳を重ねて
同級生が徐々に引っ越していく事や
団地が全盛期から衰退期へと変わる中で
何故、悟が団地内で生きていくと決めたのかがわかり、
ただの少年と団地の話から
少年と団地と心の話へと内容が変わってくる。
以下、結構なネタバレ感想
まず、彼が団地から出ない理由を知った時に
なかなかヘビーな内容へと変わります。
団地から出ないと言うより
団地から出れないとわかった事。
団地から出ない事で
心を守って制御しているんだと言う事。
そして、結末を言ってしまうと
彼は団地を出る事になるのですが
団地を出る時は思いのほかあっさりと出てしまいます。
何故、14年もの間
団地を出なかった、出れなかった少年が
団地を出る事ができたのかを是非見て欲しい。
以後、ほぼ完全にネタバレの感想。
心にトラウマがあると
その傷を守る行動をする事があると思う。
それがこの映画の主人公は団地内で生きるという事だった。
トラウマを抱えて生きている人は
心を守る為にそうしているんだけど
結果、それが自分で自分を抑えてしまっている為
自分自身を生きづらくしてしまっている。
例えば過去に容姿が原因で
いじめられた経験がある人は
自分なんてどうせ容姿がダメだからと否定し続ける。
その結果、色んなマイナス思考が絡み
容姿以外にも影響を及ぼしているかもしれない。
トラウマって言うのは
他の人にとってはちっぽけでも
本人にとってはとても重大な事だろう。
ただ、それに囚われてしまう事は
本人にとっても良い事ではないし
解決策は意外と簡単なのかもしれない。
簡単な事に自分が難しく絡まっている可能性がある。
難しく絡まってるように見えるだけで
誰かに大丈夫だよって言ってもらえるだけで
簡単に解けるものなのかもしれない。
トラウマってそんなに重く考えなくてもいいんだよ
って思わせてくれる映画だと思います。
濱田岳が12歳から30歳までを演じていたり
団地から出ないような少年に
波留や倉科カナのような美人が寄ってきたり
設定に少し無理がある時も少しありますが
最終的には面白かったなぁと思える作品でした。
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