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トライデントにマイクロロン(前編)

以前のエントリーに書きましたが、ぼくはマイクロロンユーザーです。
今まで乗ってきたほとんどの車やバイクに使っています。

先日、4500キロの時点でフィルター込みでオイル交換しているので、オイルが劣化する前にやりたいんですが、今はタイミングを計ってる感じです。今週末がチャンスかな。

マイクロロンはオイルに混ぜてから100km以上慣らしながら走らせる必要があって、注入して終了ではないんですよ。
慣らしてる間はエンジンを止められないので延々と単独で走れる時じゃないとできない。わりとめんどくさいんです。

マイクロロン、缶の中身は液状で灯油みたいにサラサラ。
そのサラサラ成分が注入直後の20~30km走行で揮発して、そこからいよいよ定着が始まるそうです。

サラサラなのでオイルに混ぜる(オイル量の8%)とその分だけオイルの粘度が下がります。
なので少し抵抗が減ってエンジンが回るような気がする。
硬いオイルを入れてる人なら回転が軽く感じるかもしれない。
レビューを見ると入れた時点で効果があると言ってる人がいますが、それはひょっとしたらそういうことじゃないかと想像してます。

サラサラ成分が飛んだらオイルの粘度は元に戻るので、何か変化があるとしたらそこからですね。

自分で使っておいて言うのもなんですが、実は数値化できるような効果はあまりないんです。

それでもぼくが所有した全てのエンジンにマイクロロンを使ってきたのは、昔コンロッドのメタルを焼いてオーバーホールした苦い経験(しかも金欠の若い時)があるから。
オイル被膜が薄くなりそうな場面で効いてくれると信じてます。
エンジンのオーバーホールに比べればマイクロロンの6000円/缶なんてお守り感覚ですから。

この手のプロダクトは過大な期待は禁物です。
エンジンをぶん回して使って壊れなかったら「ああ効いてたんだな」ぐらいに考えておいた方がいいかも知れません。
マイクロロン処理した場合としてない場合を同時に比較することはぼくらにはできないので。

数値化できる効果はない、と書きましたが「そんな気がする」レベルの効果はあちこちに感じます。

  • メカノイズが減少する(気がする)

エンジンはカチャカチャと色んな音がします。
お互いに反響したり共振したりして何が何の音か分からない。それがマシになってそれぞれの音の出自がわかる感じ。

先日、CB1300のエンジンを間近で見る機会がありました。
CBのアイドリングは、ものすごく精密なものがものすごく正確に動いてる感じです。
各部の音と動きがハッキリわかるというか、無駄な音が出ていないというか。
きっとこのまま何年でも淀みなく回るんだろうな、と思わせる凄みがありました。
さすがは4気筒の最高峰。

CBの4気筒と比べるのもアレですがトライデントのエンジンも淡々と回ります。
それでもカチャカチャうるさいですね。
それがマシになったら嬉しいと思います。

  • アクセルのツキが良くなる(気がする)

パイロン練習会に行くと低速でアクセルを開閉する機会が多いんですが、その時に期待通りの反応が返ってくる。
高回転よりアイドリングちょっと上ぐらいの回転域で顕著に感じます。
分かりづらいと思いますが、クラッチに指をかけてなくてよくなった、みたいな効果。(低速のターンでエンジンが止まると100%転倒するので)

トライデントのエンジンは下で粘ってスムーズに吹けます。ドン!というトルクの出方は困るのでぼくにとっては好都合なんですが、もしその美点が更に良くなったらかなり嬉しいですね。

  • エンジンフィールがよくなる(気がする)

こういう数値化できないけど自分にはわかる微小な変化は案外バカにできなくて、走っていてなんだか楽しいです。相互作用とでもいいますか。
自分にしかわからないぐらいの変化、つまりフィールの向上ですね。

丸くなったとか角が取れたとか、抽象的で他人が聞いたら「は?」と言われるような表現しかできませんが、そんな変化が今までマイクロロンを使ったどのエンジンにもありました。
エンジンの保護がメインの目的なので、これはオマケみたいなものですがトライデントの場合はどんな風に変化があるのかとても楽しみです。

上述したいくつかの「気がする」レベルの変化があることが、いざと言う時に油膜切れを起こさないだろうと期待を持っている根拠です。
他者に対する説得力はあまりないけど、自分にとっては大きなモチベーションになってます。

マイクロロンのウェブサイトより。
https://www.microlon.co.jp/whats_microlon/

マイクロロンは摩擦熱で焼付くライフルの銃身のために開発されたそうです。
果たしてエンジンオイルに混ぜて潤滑したぐらいで定着するのか疑問は残りますが、今まで不具合が出てことはないし、これからも使っていくと思います。

数値で説明できないものを他人に勧めることはできないので、訊かれれば知ってることを答える程度で、あまり話題にはしてきませんでした。

それでもマイクロロンについてはとかくよく訊かれるので、今回はエントリーにを書いてみたというわけです。
ついでなのでトライデントに入れてみた効果をレポートしてみようかなと思ってます。(後編でご報告します)


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