VITPILEN ミラーあれこれ
SNSにバイクのことを投稿してます。動画をYouTubeに上げているし、画像はInstagramでやってます。割りと頻繁に使ってると思います。
その中でもっともコメントやメンションを貰うのはミラーに関してです。
Vitpilenは吊るしの状態だと昆虫の触角のような妙な形のミラーが付いて来ます。
どの国でもミラーは保安部品だと思うので、おそらくこの純正ミラーは各地どこでも基準を通る共通形状なんだと想像してます。コストの問題ですね。
バイク本体はデザイン優先であれこれ犠牲にしてまでスタイルにこだわってるのに、ミラーだけどうしようもなく不格好。
明らかにミラーが浮いているのでオーナーはまずこれをどうにかしたい。
ぼくが知る限り8割ぐらいのオーナーはバーエンドミラーに換えます。ハスクバーナが純正でバーエンドミラーを展開しているのも要因でしょう。
何を隠そうぼくも買ってすぐにkemimotoというメーカーのバーエンドミラーに交換しました。
ハンドルの端に付いてるので視線移動の距離が増えると思ったんですが、まったく問題なかった。むしろ見やすいぐらいです。
でもなにか違う。
デザイン的にしっくりしない感じが拭えませんでした。
姉妹車のSvartpilenオーナーもほぼ全員がバーエンドミラーに換えるんですが、そっちは違和感がないです。
しばらく観察して考えてみました。で目に止まったのがハンドルの絞り角です。
Vitpilenのハンドルはセパレートで絞り角が大きい。
Svartpilenのハンドルはバーハンドルで絞り角がほぼ無い。
Vitpilenにバーエンドミラーを付けると左右に開いちゃうんです。この角度がなんとも言えない違和感(間が抜けた感じ?)の原因でした。
ミラーを下向きに付けると逆に閉じた感じになって違和感は消えます。カッコいいんですが致命的に後が見えません。
Svartpilenにバーエンドミラーが似合う理由はハンドルに絞りがないので左右に開かないから。だから上向きでも下向きでもカッコいい。
なるほど。
そうと分かれば代替のミラーを探さねば、という事で見つけたのがFENRIRというメーカーのこのミラー。
ミラーの角度があれこれ変えられるのが選んだ理由。Vitpilenの特徴であるハンドルの絞り角に合わせてミラーの角度を変えられる。
ハンドルと交差する形でXの造形にすることができてよくなりました。視認性はバーエンドの方がずっといいです。
前置きが長くなりましたがこのミラーに対する問い合わせが非常に多いのです。ほぼ全て海外からです。中には翻訳したつたない日本語でコメントを入れる人もいます。共通しているのは内容。
「なんていうミラー?」
「どこで買ったの?」
Amazonで買ったこと、FENRIRというメーカーであること、あと値段をコメントで返すとしばらくして「買えましたありがとう」とレスがあるので海外でも買えるようです。
国内から問い合わせがないのは、売れているVitpilenの数が少ないのか日本のユーザーはバーエンドが主流なのか、そこは分かりません。
ぼくはパイロンを使った練習会に行くので、バーエンドの時はいちいちミラーを外してました。
付けたまま転ぶともちろん破壊されます。これが面倒で仕方なかったので、それもメリットでした。
これはあくまでぼく個人の感想です。
カスタムは自己満足なので、自分でカッコいい!と思えるものがベストなのは言うまでもありません。
「ミラーぐらいなんでもいいじゃん」でももちろんOK。
洗車をしない、小キズは気にならない、転倒を日常だと思っている、などバイクは「使用感」があった方がカッコいいと思っていたりします。
そんなぼくですが、大学がデザイン専攻だったこともあって「造形」には面倒くさいと言われるほど神経質なのです。
VitpilenのデザインはオーストリアのKISKAという工業デザイン集団が担当しました。そのオリジナルモデルにはミラーが付いていません。
デザイナーのオリジナリティを大事にしたいのが本音ですが保安部品ですからね…