四半世紀ぶりに見たポール・ウェラー
2/4に六本木のEXシアターで見てきました。
圧倒的なパワーと言うか、覇気がすごかった。
存在感が半端ないですね。
こういう人は普通の人ではないので存在感があるのは当然だけど、年齢が65歳ですからね。
元気なおじさんっていうレベルではなかったです。
長年この道で生きてきた人が、この道で発揮する底力って感じ。
曲の方はどれも心もちテンポを落とした感じ。
どういう設定なのか知りませんが、そういうふうに見えました。
スタイル・カウンシル時代の曲が多めだったかな。
ぼくはスタカン~ソロ前期の曲が特に好きなので嬉しいセレクションでした。
80年代、スタカンは日本で特に受けた印象があるので、そういうのも込みの選曲なのかも知れない。
ぼくは高校時代に文化祭バンドをやっていた頃からのファンです。
ジャムはもう解散してスタカンが結成された直後ぐらいのタイミングでしたが、当時はネットもYoutubeもないのでスタカンの情報はなく、見れる映像はジャム時代のヒット曲だけ。
それでも「ああ、この人がやってるんだ」と不思議な気持ちで見ていたのを覚えてます。
音楽的にはスタカン一辺倒でしたが、ぼくはスタイルに憧れましたね。
特にファッション。
ぼく自身、体型が似ていることもあって次から次へ真似して越に浸ってました。
今回のライブでは袖にアクセントが入った白のポロシャツ、そして薄いオリーブ色の細身のパンツ。
若い頃からフォローしているのでなんとなく志向が分かる。
ぼくも普段は似たような格好をしているので思わずニヤリとしましたね。
ぼくは本当に久しぶりにライブに行ったんです。
前回ってたぶん2002年ぐらいのナイル・ロジャースじゃないかな。
仕事が忙しかったのもあるけど、わざわざ行ってまで見たいと思う人がいなかった。
邦楽は一切聴かないし。
ウェラーはヘビーソウルのアルバムが出た時のUSツアー(サンフランシスコ)以来です。
軽く25年以上前ですね。
その当時はいくつか追いかけて見たけれど。
今回東京で見て、一瞬でその当時に戻れた感じです。
ああ、来て良かったと心の底から思った。
来てくれてホントに有難うと思った。
2000人ぐらいの小さめの箱だったのも良かった。そう、ウェラーはライブの人なんです。
日本に来るのは6~7年ぶりだとステージで本人が言ってたけど、次はいつになるか分からないですよね。
あのパワーが健在なうちに来てくれるかな。
ぼくはジャム~スタカン~ソロと見てきて、作り上げたものを一切守ろうとせず、前にだけ進む人なんだって理解をしてる。
ウェラーは絶対に後ろは振り向かない。
その「凛」としたスタイルが好きなんです。
そうそう、2/4は日本公演の最終日だったんだけど、一番最後にジャムの「THE TOWN CALLED MALICE」を演ってくれました。
これは今回の日本公演でも最後のEXシアターだけだったんだとか。
こんなに嬉しいことはないよね。