バーエンドミラーの心理的な壁
つい先日、バイクを倒しました。
おもしろがって極低速Uターンをしていてバランスを崩してガチャン!
いわゆる立ち転けです。
左側のバーエンドミラーを破損。
安物なのでアルミのステーが破断しました。
名前の通りバーエンドに着いているのでハンドルが地面に着いた時点でまずアウトです。
ぼくは左右のミラーとレバー(あとステップ)はパイロン練習で破損する消耗品だと思っていて、壊れたこと自体は気になりません。
ただ興味深いと思ったのが、壊れたミラーを外した後に感じたことです。
なんかすごく軽く感じる。
もちろんミラーの重量の話ではなく、そこにミラーがないという開放感の話でもなく、心理的な蓋が取れたような感覚。
自分でもよく分かりません。
気になったので、ミラーがない状態で近所の駐車場で小回転をやってみました。
(ちょっと広場があるとついこれをやります)
すると左側の方がバイクを傾けやすい。
小回転は一速でリアブレーキを踏みながら歩くようなスピードで回ります。
そのままバイクを内側に傾けていくと、ハンドルがどんどん切れて回転する円が小さくなる。
そのままもう少し傾けるとハンドルがコツンとロックします。
その時のスピードは歩く程しか出てませんが、バイクはけっこう傾いているのでそのままガシャっと倒しそうで意外と躊躇してしまうんですよ。
あらためてこれをやってみるとあら不思議。ミラーがない左側の方が心理的な抵抗が少ない。
なんで?ミラーがないから?
これまでだって、倒しても構わないように安いミラーを着けていたじゃん。
例えばトライアンフ純正のバーエンドミラーは左右セットで4万円ぐらいします。
壊せばなかなかの出費になりますね。これなら「バイクを倒したくない」というモチベーションになります。
でもぼくがAmzonで買ったミラーはその10分の1ぐらいの値段で、しかもリスクは納得済み。
それでもやっぱり「ある」と「ない」では違うようです。
最初に書いたようにバーエンドミラーは普通にハンドルから生えてるミラーと違ってバイクを倒せば壊れます。
これが思うよりずっと心のブレーキになってたのかな、と今は思います。
高い安いではないんですねきっと。
まあでもこれは人によるでしょうね。
ぼくの知り合いに何が着いていようが意に介さずにガンガン傾ける人もいますから。
あくまでぼくはこう感じたって話だと思ってください。
ミラーがなくては不便だし違反なので、とりあえず手持ちの普通のミラーを着けました。
実はもう一組安いバーエンドミラーを持ってるんですが、上記の経験からバーエンドではない方を選びました。
練習会を含めてしばらく使って様子を見てみたいと思ってます。
これでもっと積極的にバイクを動かせるのなら、心理的な壁って大したものですよね。
あそうそう、もう一つ。
ミラーを壊したその日、帰りの高速でのことですが、すり抜けが出来ない…
物理的に出来ないんじゃなく、やる気にならないと言った方が正しいか。
すり抜けだから、ミラーで確認することなんて何もないんですよ。
せいぜい後にフォローしてるバイクがいるかいないか見るぐらい。
なのにやっぱりやる気にならない。
これも自分的にはちょっと謎です。
完全な状態じゃなきゃやりたくないってことなんだろうか?
ミラーの必要性もないのに?
これはさっきの壁とはまた別の心理的な壁かもしれません。
いや人間って案外デリケートな生き物なんだなと思った次第です。