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暴走はサーキットでやれ!

街中を爆走する輩に対してよく「サーキットでやれ」と言いますね。あれは公道でそういうことをするな、と言う意味の比喩だと思ってます。でも中にはサーキットへ行けば暴走行為をしてもいいと思ってる人もいるかもしれない。なので「もし彼らにチャンスがあればサーキットへ行くのか?」を考えてみました。

サーキットは純粋に技術を研鑽する場所です。大勢が同じ目的で集うので非常に厳格なルールがあり、限られた時間で目的達成するためお互いを尊重するマナーが必須です。

少しでも非常識な行動を取れば確実に排除されます。曖昧さはありません。サーキットで最重要なのは「安全」だからです。他人を巻き込んで事故を起こすのは最大のタブーです。

彼らが暴走するモチベーションはどこから来るのでしょう?あくまで私見ですがパターンがあると思います。

① 強くなった気がする
車に乗ると強気になる人っています。その延長で他車よりパワーのある車に乗ってそれを誇示することで自分自身が強者であると錯覚する。

② 他人より偉いと思いたい
粛々とルールを守っている他者を横目で見ながら、自分はその上位の「自分ルール」で行動しているので偉いと錯覚する。

③ 集団心理
人は不思議と集まると強気になります。自分たちは特別なんだ、普段許されないことをしても自分たちだけはいいんだ、という歪んだ錯覚をする。

他にもいろいろあるでしょうが、概して根底にあるのはストレスでその発散方法に種類があるように感じます。それらのうちサーキットで満たされるものはあるでしょうか。

①は無理ですね。彼らの車は公道の一般車両に比べて強者なのであって、公平にクラス分けされてしまえば意味を失います。まして走り出せば最も弱者であることを思い知らされてしまう…。

②も無理ですね。サーキットのルールは厳格かつ合理的。何人かの無法者が揺るがせる類のルールではないし、そこにいる全員がルール遵守を高いレベルで徹底しています。

③これは一番無理です。数を頼んで特別になれる要素が何もありません。沢山いるだけでは自尊心は満たされない…。自分たちが特別になれない場所に彼らは来ないでしょう。

自分が強者であると錯覚するためには弱者が絶対に必要で、だから彼らは街中で暴れるのだと思います。車を速く走らせているのは表層的な行動でしかなく、根底にある理由は車とは別の何かなのかもしれませんね。

サーキットは純粋に車を速く走らせたいという欲求には応えられます。でも彼らが走る理由がスポーツではないなら無意味な存在でしかなさそうです。

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