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何故このバイク? Vitpilen401
バイクの免許を取って約10年、これが4台目のバイク。2021年のGWにハスクバーナ世田谷店で購入。それまでは日本が誇る優秀スタンダード、CB400が愛車。
文句をつける所があまりないバイクなんだけど、その平均点の高さの裏返しと言うか没個性な感じが段々と嫌になってきた。絶対トラブらない安心感は正義。でもそれだけじゃあ…。本来バイクって刺激のある乗り物だよね?
日々、CBに乗りながらインスタで海外のカスタムバイクを見てた。海外勢のインスタの何が好きって、バイクとライダーが一緒に写っててカッコいいとこ。
バイクは人が乗って完結する。バイクだけカッコよくてもそれじゃダメで、身体がむき出しだからこそ自分がそこに居なきゃダメなんだよ。そこが車と違うところだと思う。
カフェレーサーやスクランブラーのカスタムバイクを眺めながらぼんやりそんなことを考えてた。やっぱり他人と違うバイクに乗りたいと思うし、ギア(ヘルメット・ウェア等)も凝りたい。趣味なんだからそこは目一杯好きにやりたい。
CBに感じていた不満点って実はこの辺にあるんじゃないかと思い立つ。バイクの出来は完璧だけど自分を主張する道具としてはどうなのか、と。バイクに求めるものって人それぞれだけどぼくの場合は自己表現の道具なのかもしれない。
ところで、バイクギアってすごく大事だと思う。
何を何故選んだのか、そこはまさに個性を発揮する場面。だから道の駅や高速のSAでよく見る「バイクのおじさん」みたいなのはちょっと違うわけ。コミネ、クシタニ、SHOEI、アライ…。みんな同じに見えるところがなんとも嫌。やっぱりバイク乗りは他人と同じじゃイカンでしょ。
CBをカスタムする方法も考えたけど、調べてみるとカスタムってすごく手間がかかる。カスタムパーツは量産じゃないから高価でもある。かと言ってトラアンフやBMWのカフェレーサーを選ぶ気にもならない(都市部がメインなので重いバイクはもう勘弁)。特にこれと言ったバイクがあるわけじゃないし、でもこのまま乗り続けるのはなんだかなあ…。
そんなある日、なんとなくWebのバイク情報を見ていてハスクバーナ・ヴィットピレンを見つけた。
「なんだこれ?こんなの見たこと無いぞ?」
ハスクの印象はオフ車とモタード、自分にはあまり関わりないかと思いつつ調べてみる。
ヴィットピレン=他にはない雰囲気の軽快なバイク
個性的なカスタムバイクを作りたくて、でも躊躇していた自分にはピッタリではないか。
これはもう実車を見るしかないと思い、等々力のハスクバーナ世田谷に直行。
事前に調べておいたヴィットピレン像はピッタリそのまま自分の要求にハマった。
その日に契約完了。
余談だけどスヴァルトピレンにしなかった理由は色。光の当たり方で綺麗にグラデーションが出ていのはシルバーの方。黒はそれほどでもない。(それでも2020年ごろのマイナーチェンジで艶あり黒から艶消し黒に変更されているが正解だと思う)
あれから約一年半、益々気に入って乗ってる。バイク仲間も増えた。
乗り換える前に考えていたバイクギアはやっぱり色々と揃えてしまっている。ヘルメットは三個も入れ替えしてるし革ジャンやブーツも同様。確実にライフスタイルに影響を与えるバイクだと実感する。あとCBの頃はあまり撮らなかったバイク動画を頻繁にSNSに上げるようになった。
最近、長所短所を含めていろんな特徴が分かってきた。
ヴィットピレンの特徴についてはまた個別のアーティクルで残していこうと思ってる。
しかしハスクバーナって思い切りいいよな。401はカフェレーサーとスクランブラーの二種類だけだもの。ニッチなユーザーニーズだけを叶えるって採算は合うんだろうか…。
でもそのお陰で今の自分の要求をほぼ満たすバイクに乗れているわけだ。
コイツをさらにカスタムすればもっと理想に近いバイクになるのだろうか?今のところそれは考えていない。この一年半、デザイナーや設計者が意図したままの形で乗ってみてこれは一種の完成形なんだと強く感じる。
カスタムしてその完成形を変えればきっとどこかにマイナスの面が現れる。それぐらいギリギリの所でバランスした完成形なんだと思う。
下手にカスタムするよりこの完成形を存分に享受しつつ近い将来のモデルチェンジを楽しみに待ちたい。少なくとも国内にコイツに代わるバイクは存在しないから。