灼熱のMCCバイク練習会
毎年、7月のバイク練習会が一年で一番 HOT です。気温的に…
MCC練習会は毎月最終日曜に開催。
暑くても6月末や8月末はまだマシで、やはり7月末がピークです。
房総半島は関東でも暑さが厳しくない方なんですが、当日は生憎(?)の雲ひとつない快晴で最高気温は35℃。
7月はあまりの暑さに参加者は少ない傾向で、今回は14人でした。
普段の月は20人ぐらい参加します。
春秋のいい季節だと25人とか。
25人もいると練習科目で待ち時間が発生ので、ネットで予約する時参加者が少ないと嬉しいんですよね、普通は。
MCCはドリフト練習用のサーキットで、コース脇に舗装された広いスペース(普段はドリ車が滑り回る)があってそこに大量にパイロンを立てます。
このエリア全体が灼熱のアスファルトでどこにも逃げ場がありません。
日陰はほとんどない。
オーブンの中でくるくる回るハムスター状態。
大げさじゃなくホントにそんな感じです。
だってパイロンコースなんて大したスピード出ないから風を切って走れないし、そのくせ思い切り右へ左へ切り返しながら走り回るので体力だけがどんどん陽炎のように消えていきます。
しばらくやってると段々どうでもよくなってきます。
空冷できなければ水冷。
近所のコンビニで買った2リッターの麦茶(2本購入)があっという間に消費され汗になります。
WCはあまり行かないからほぼ全部汗ですね。
ぼくは普段プロテクターをしないけど、練習会だけはフル装備。
これがまた暑苦しい。全部捨てたくなる。
そんなに暑いなら行かなきゃいいじゃん。
そうなんですがトライデントに乗り換えて初めての練習会なので、試してみたいことがいろいろあったんです。
シートのどこに座ればどう動くのか、どれぐらい倒せばステップが地面に摺るのか、ハンドルの切れ込みは早いのか遅いのか、タイヤはグリップするのかしないのか、色々と知りたいことがありました。
どれも公道で試すのは気が引けるので。
せっかくの機会なので休み休みやります。
ちょっとだけある建物(WC小屋)の日陰が取り合いになってます。
それにしてもバイクって本当に練習場所がないんですよ。
多摩川の河原にでも大きな練習場を作ってくれないかしらん。
半日走り回って、バイクには何も問題ありませんでした。
トライデントはバイク練習会を走りやすく、何か手を打たないとダメという問題が見つからなかったという意味です。
トライデントはトライアンフのラインナップの中では廉価版に属するモデルで、コストダウンされてるはずの足回りがどうなのか気になってました。
でも大丈夫でした。
前後サスペンションもブレーキも標準装備のままで行けます。
フロントサスは不足どころか充分です。
ぼく程度の技量だとせいぜい切り返しぐらしか評価の基準がありませんが、その部分において問題ないと思ってます。
フルブレーキングのフォークダイブも問題なし。
リアサスは街中では突き上げが気になったけど、練習会ではしっかり沈んでバンプがあっても跳ねません。
ちょっと硬いかな?とは思うのでひょっとしたらリアショックだけ先々換えるかも知れない。
でも換えたとしてもストリート用でいいと思います。
MCC練習会ではウォームアップに急制動をしつこくやるんですが、フロントブレーキはこれでしっかり当たりが付いて慣らし完了。
ばっちり効きます。
ツーリングだけではなかなかこの状態に出来ないので、練習会で急制動しまくるのは新車の慣らしにいいなと思いました。
リアブレーキはABSが作動しまくりでした。
やんわり踏まないと前とのバランスが取れない印象。
でもこれはぼくの問題だと思う……
以前乗っていたバイクの勢いでブレーキを踏んでるからでしょう。
そこを考慮してもリアのABSは介入が早いかも。
小さなコーナーに進入する時にABSが効いてしまうとせっかく合わせたタイミングが台無しになって困ります。
リアだけOFFに出来ると有り難いんだけど……
効き自体は良いので慣れるしかないですね。
そうそう、トライデントには初期でツーリングタイヤが付いてきます。
「ミシュラン・ロード5」というタイヤで、ツーリングタイヤなのに深く倒してもしつこくグリップする不思議なタイヤです。
ネットで調べると、2種類のコンパウンドが使用されてて、サイド部分はパワーRS(ミシュランのハイグリップタイヤ)と同じコンパウンドなんだとか。
さすがにハイグリップタイヤのようなシャープな動きはしませんがちゃんと使えます。
気になるパワー感(80馬力)ですが、ほどほどな感じ。
狭いコースなのでパワーがあり過ぎるとコントロールが難しいです。
正直、ぼくの技量ではこれ以上あってもあまり役には立たないでしょうね。
と言うかここでは60馬力でも80馬力でもあまり変わらない気がします。
ただ公道ではある程度のパワーはあった方が楽しいので、そういう意味でほどほどいい感じかなと。
ぼくにとってパイロン練習会はバイクに乗る理由の一つなので、これに合わないバイクだととても困るんです。なので一安心です。
特にサスペンションを換えたりするのはノウハウが要るしコストもかかるしね。
慣れるってつくづく大事だなと思ったのが、午前中にやった8の字と帰る寸前にやった8の字では全く感覚が違ったことです。
コーススラロームをクネクネとしつこくやったのが効いてると思う。
8の字だけをひたすらやるのも練習ですが、いろんな動きをさせてみて初めて分かることも多いし、それこそが慣れですから。
暑さで文字通り死ぬかと思った練習会。
やっぱりガツンと集中して一気にやった方が変化がわかっていいと思った一日でした。
もう暑さはこりごりだけど来月も行っちゃうんだろうなあ。
練習会の一日を短い動画にしてみました。