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ダウン症児の支援に関わる想い

こんにちは!
ダウン症に特化した訪問看護ステーションの理学療法士、古木です。
私が支援する子どもさんは主に0歳から小学校低学年のお子さんです。

その中でも特に歩く前のお子さんに携わることが多く、寝返る前から独り歩き一歩手前のお子さんまで、様々な発達段階のお子さんの支援をしています。
たくさんのダウン症児と関わる中で、私がどのような想いを持ち、日々子ども達に携わっているのか、今日は少し語ろうかと思います。

私の思い

リハビリでお家にお伺いした時、いつもお母さんたちは笑顔で私たちを出迎えてくれます。
しかし、その笑顔とは裏腹に、これからこの子はどうなっていくんだろう、本当に歩けるようになるのか、支援者には言い切れないような悩み、不安を抱えながら子育てをするお母さんたちもたくさんいらっしゃるのだと思います。

そんな中、真っすぐと私たちを見る子ども達の目、にこっと笑う表情を見ていると、この子達は今この瞬間を懸命に生き、自分自身を成長させているんだと感じます。
おもちゃに手を伸ばしている姿やまだ寝返りはうてないけど懸命に手足を動かしている姿、子ども達は常に一生懸命にその一瞬一瞬を過ごしています。

その姿を見ていると、全てのダウン症児、その家族に笑顔があふれる未来を過ごしていほしい。
そのために私に今できること、微力だけれど全力で伝えていきたいと思うのです。

笑顔を増やすために

リハビリをしている中で、大切にしてることのひとつに「子ども達の現状をお伝えする」があります。

「先週よりも四つ這いの姿勢が長くとれるようになったよ」
「お座りの姿勢で振り向けるようになってきたよ」

などお母さんにこの子の発達がどの程度進んでいるのか、具体的にお伝えするようにしています。
そうすると、お母さんが気付かなかった子どもの姿が見えることもあります。

「こんなことができるようになったんやね!」

ととっても嬉しそうなお母さん。
そして、どや顔する子ども達。

もちろん苦手なことをお伝えすることもありますが、現状を知ることで「できる」ことに目を向けることができ、その中で笑顔がまた一つ増えると感じています。

親子の大切な時間

先日お伺いした訪問先での出来事。
お母さんと一緒に手をつなぎ、初めてできたジャンプ。

本人もお母さんもすごく嬉しそうにされていました。
ぎゅっと抱き合い、笑い合う親子を見て、私もとても幸せな気分になりました。

療育は子どもが頑張る場ではなく、お母さんと子どもさんがゆっくりと向き合う場でもあると思っています。



不安や心配はあるけれど、それを上回る楽しい日々や嬉しい出来事が訪れるように。
親子の笑顔があふれる日々になるように。

そんな親子の姿を思い浮かべながら、これからも子ども達や親御さんに関わっていきたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました(^^♪






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