『NARU』特別回 まちづくり現場をのぞき見@隠岐の島
NARU事務局のあきほです!
なりたい自分に “なる”
自分らしく生きられるように “なる”
新しいことができるように “なる”
努力が実を結ぶ(実が “なる”)
まちづくりの仲間に “なる”
ひとりひとりの “なりたい” を応援するコミュニティ『NARU』の第3回は特別回として、9月17日、18日に隠岐の島からリアルなまちづくりの現場を配信しました。
島根県の北方に位置しており、4つの大きな島と小島からなる隠岐の島はGreen Citiesが携わっているプロジェクトの一つです。今回NARUでは特別に、「隠岐の島で新しいことを始めていく仲間作りの場」として開催された勉強会の様子をお届けしました。まちづくりのプロジェクトに密接に関わっているGreen Citiesが運営するコミュニティ『NARU』だからこそお見せできるコンテンツなのでは…と思います。
リアルなお金の話
個人的に、ファンドマネージャーの方のお話がとても面白く、お金の勉強になりました。地域に関わりたいと考える投資家と、地域で持続的な経済活動を始めようとする民間の事業家を上手く結びつけ、双方が満足する関係をデザインする。ファンド組成において、投資家と事業家の間に仲介の役割があることも始めて知りました。
そもそものところ、なぜ民間企業が事業を創出し、民間からお金を集める必要があるのか。第一に、行政だけの力では、時代に適応した雇用を持続的に生み出すことが難しくなっている。また、ファンドが必要とされるのは、民間企業が行政の金的支援の不安定さに左右されず、事業を進めるためである。国や自治体からの補助金は、年度内に使い切る必要があったり、安定的に資金支援が受けられなかったりすることがある。このような不安定な資金源では、民間の人や会社が事業を立ち上げるにあたってリスクが高く、その意欲が低下してしまう。この悪循環により、隠岐の島のような小さな地域では経済が停滞してしまうのだ。従って、持続的な経済開発において、民間によるファンド組成は非常に重要である。
出資者を探すにあたって、投資にもいろいろな形があり、投資家によって求めているリターンが異なることも考慮すべきである。また、目指す街のあり方、事業のあり方によって、事業者側にとって「どういうお金の流れがあると良いのか」も異なる。だからこそ、どの事業、どのまちづくりにおいても共通して適したお金の仕組みがあるわけではなく、それぞれの地域に合った方法をデザインしなければならない。まちづくりも、それに伴うファンド組成も、各地域にとってベストなあり方を追求する必要があるのだなと感じました。
人の心を動かすのは人の熱意
隠岐の島で事業をされている方が、その取り組みについてお話しされる場面があったのですが、私は皆さんの熱意に圧倒されました。
「子どもたちに、もっと〇〇な機会を提供したい。」
「継続的にまちを盛り上げたい。」
「こんな面白い事業をしているから是非お力貸してほしい。」
この熱意で人々の心が動き、出資やまちづくりの伴走など、様々な形で応援したい、関わりたいと思うんだなと。
先ほどのファンドマネージャーの方に対して「なぜ東京や大阪ではなく、隠岐の島に参画してくれるのか?」とお尋ねする方がいました。これに対して、「金融機関が都心に集中している中で、日本の大部分を占める地方を元気にしたい。」と仰っていたんです。このように、各地域を応援したいと考えている人に出会えることが、街にとって転機になると感じました。
もちろん、投資家の方や、まちづくりを支援する専門家の方にとって、利益を得ることは大前提、重要だと思います。しかし、最終的に人の心が動かされて、この街を応援しよう、この事業に投資しようと決意するのは人々の熱意に心を打たれた時なんだろうなと思いました。
最後に…
回りくどくなってしまいましたが、地域の経済開発において、まちを盛り上げたいという高い熱意を持った人々と、その地域を支援したいと考える人々が巡り合うことで、事業が始まり進んでいくのだと実感しました。
オンラインではありましたが、リアルな現場の温度感、熱意に触れることができ、大変貴重な経験になりました。
次回のNARUはディスカッション回です。講義内容だけでなく、日頃気になること、興味があることについて自由に議論できればと思います!
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