我が家の付喪神(仮)?
見えない存在と繋げる『電話交換手系占い師』を名乗り始めた神保凪です。
夏も後半であるにもかかわらず、台風がしょっちゅう来るので「今の時期に台風?今何月だっけ?」と季節が若干バグりそうな中、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は仕事の日に限って、夕方の雨で洗濯物がやられて、その度に膝から崩れ落ちています。もう天気予報が信用できません。
さて、今回は付喪神のお話です。
今回、この記事を書くキッカケである事件で、鬼道さんには本当色々お世話になりました。
とにかく早いし強い!解析も細かく、対応も丁寧かつ説明が分かりやすいです。
この度は掲載許可から事件解決と、本当にありがとうございました!!
『除霊屋 鬼道太郎さん( Ⅹ: https://x.com/kidoutarou )』
付喪神ってなぁに?
皆さん、付喪神ってご存じですか?
知っている方は、恐らく真っ先に百鬼夜行絵巻の絵を思い浮かべるのではないでしょうか?
琴やら琵琶やらに手足が生えていたり、唐傘や破れた提灯が飛んでいたり・・・。
人によっては、付喪神と聞いて刀剣が男子になって乱舞するものが脳内をよぎる方もいらっしゃるかと思います。
そうです。その付喪神です。
付喪神とは、人が長年使うことで人の念が物に入り、物が精霊や妖怪、神の類に成ったモノだと考えられています。
まぁ、神といってもほぼ妖怪ですし。
大切にされてきたかとか向けられていた感情がどうとか、その辺でがっつり妖怪なのか人を守る神なのかって部分が随分と変わるかと思います。
そうですねぇ・・・分かりやすく言うと、大切にされなかった、あと一歩で神になりそこねた、捨てた・大切にしなかった人を恨んだ付喪神の姿が百鬼夜行巻絵の彼らたち。
長年大切にされ、神の末席として祀られた物の付喪神の姿が刀剣の男子たち。
神か妖怪かの差はこれくらいでしょうか?(もちろん私感覚ですが)
本質は物であり精霊(妖怪寄り)です。
一応書物とかには100年で付喪神になると記載されていますが、100年経たなくても付喪神になるものはなります。
どれくらいの時間が必要かということより、どれくらい感情を向けていたのか、どれくらい触ってやって使ってやったか、どれくらい大切にしてやったかで付喪神(仮)になるスピードが違うのではないのかと私は思います。
(仮)の理由?
100年経っていないので、一応付けてみました。
だって付喪神の『付喪(つくも)』って『九十九』・・・つまり99年経つほどの長い月日って意味ですもん。
絵巻の付喪神たちは、この99年の姿であと1年で神に成れた物たちなんです。そりゃ恨んで祟りますよ。
事件ってなぁに?
そうそう、皆さん気になっていますよね。事件。
実は7月末から8月上旬頃、ある日突然、ほぼ一切霊能というかチャネリングができなくなりまして。
仕事の時だけなんとか使えていたんですが、吃驚するくらい疲れるんですよねぇ・・・。
思考も徐々にままならなくなるわ、身体もいうこと効かなくなるわ(ほぼ1日中爆睡など)まぁまぁ大変でした。
そんな中、占い仲間の友人との会話で、偶然鬼道さんの名前が挙がりました。霊能云々の話の中でとはいえ、脈略無く、本当に突然です。
「あ、そうだ、鬼道さんに相談しよう。」
名前を聞いた途端、私も突然そう思いました。
いや、肉体や物質世界上に思い当たる要因が全く無かったんですよ。
しかも頑張って自分で自分の霊体を霊視すれば、明らかに左半分のエネルギーが体の形をとっておらずグチャグチャなんです。モザイクものです。
友人の話の2日前にそれに気づいて、自力で修復したつもりだったんですけどね。
鬼道さんに「思考はまとまらないし、霊能も邪魔されたみたいに使えないし・・・何か変なんですよねぇ。」とご依頼をしました。
(「」は鬼道さんからのメールを一部抜粋し、色々ぼかしたものになります。よろしくお願いします。)
「霊視に向かって最初に見たものは大量のコバエです。
何か肉が腐った臭いがしますし、それに沸いているのだと思います。
体の左側が一部腐っている所にハエが沸いているようです。
左後頭部がえぐれており、中に砲丸のようなものが埋まっています。
毒性があるようで、周囲を腐らせているように見えます。
砲丸がどこからきたかは摘出して分析しないとちょっとわからないので出所との戦いは見積もれないのですが、なんらかの存在からの攻撃だと推定できます。」
この詳細なメール、依頼から15分でここまで詳しく出せるの凄くないです?凄いですよね!?
私はどういう訳か、ある一定のラインを越えるとモザイクがかかるという仕様なのでここまでわからないんですよ。
まぁ、モザイクがかかった時点で大惨事なのはわかるので、そちらの専門家をお客様には紹介するようにはしているのですが・・・まぁ、お客様でモザイク事案は今のところ一度も見たことはないです。
・・・ではなくて。
何故か私の左半分に砲丸が数個めり込んでいました。
訳が分かりません。
「周囲を掃除し蝿を退治し毒を抜き腐った部位を修復し砲丸を抜き傷を再生させました。
そしてそれが終わった瞬間次の砲撃が来たので受け止めて撃った相手を捕獲しましたが、妖怪のようです。
人に仕えているとかではなく、秋穂さん側からなんらかの失礼があって本当に怒っているため攻撃を仕掛けているようです。
群れではなく逸れの妖怪のようですがどうしましょうか?
人型で昔の兵隊のような見た目をしていますが確実に生死問わず人ではない存在です。
おそらく付喪神か何かだとは思いますが…。」
鬼道さんは霊的な処置もできる方で、これってヒーリングといっていいのか分かりませんが、除霊能力だけでなくヒーリング能力も高いんですよ!
吃驚するくらい繊細で具体的な修復をされるのですが、他でこんなの聞いたことないですよ!
・・・ではなくて。
そこで思い出しました。
私、霊能が使えなくなる前日、博物館で幕末~明治時代くらいの大砲見てる。
しかも子供が展示台上ったのを、その子の親(ママ友さん)と一緒になって止めるために叫んだわ。
え?それ?
「地元の博物館は関係があるようで、そこで働いた不敬にひどく怒っているように見えます。
どのような問題を起こしたか聞くと、秋穂さんのところの方(守護霊系ではない)が粗相をしただからしく、生かしてはおかぬという勢いです。
こうなるとどうにも非があるのは秋穂さんの後ろのものなのですが、倒しても後が面倒ということを考えると手を出しづらく…
この付喪神を一方的に倒すわけにもいきませんし…。」
何ということでしょう。
何てことでしょう・・・。
完全に私の監督不行き届き故に起こったものでした。
しかも私自身、初めて付喪神が絡んだ話でした。
私も審神者として自分のスマホに本丸を持っている身です。
付喪神のイメージはほぼそっちだったので、どんな存在に対して不敬を行ったのか想像に難くなかったのです。
もう、申し訳なさやらなんやら、血の気が引いてしまいました。
結局はメール越しに大砲の付喪神さんに謝罪(鬼道さんと一緒にいた為)し、私は彼の縄張りに入らない(博物館に入れない)ことが決まりました。
悲しい・・・・・事件でした・・・。
前触れ?
実は鬼道さんに相談する前、私にはヒントが結構与えられていたことに、対処してもらったその後に気づいたんですよね。
たとえば・・・
①鼻につく異臭
占い師業をやっている時は、1/3くらいは自分の守護と回線が意識的に繋がりっぱなしみたいな状態なのですが、ふとした瞬間に生臭さが鼻につくのです。
しかし異臭の原因は全くありません。そもそも腐るようなものが存在しないんですよ。
だって机と椅子しかないカウンセリングルームみたいな場所ですもん。
②身体の左側が違和感
やけに疲れるというか、ぼやけるというか、違和感があるんですよ。
だから自分を霊視したわけですが・・・。
③明治時代が舞台の漫画とアニメを漁る
これホント意味が分からないのですが、ずっと不死身を主張する主人公が相棒と奮闘する例の漫画とアニメを、無限ループするかのように見続けるのです。しかもこの事件のあった期間のみです。
意味が解りません。
対処後は異様な執着は自然と薄れ、別ジャンルを雑食に見ております。
④付喪神(仮)の夢を見る
恐らくですが、所謂『夢枕に立たれた』が正しいでしょうね。
私の仕事道具の2アイテムに、刀剣の名前が付いています。
『名は体を表す』を逆手に取り、言霊を使い『名で体を表す』ということをしているのです。名は言霊なので、それ自体に力がありますから。
ゲーム内で一番最初に選ぶ刀で、守り刀として側にいてくれる刀の名をブレスレットに、魔を切った謂れのある歴史が長い刀の名を麻で出来た扇子に、勝手ながら頂いて名付けたのです。
博物館に行った翌日の夜、夢で何処かの老舗旅館のようなそうじゃないような建物の中にいたんですが、その名をいただいた刀剣二振り(ゲームキャラの姿)がバタバタと慌てた様子で何かの対応に追われているのです。
【オタクも行き過ぎるとこんな風になるのか。それなら最推しが良かったなぁ。】
などと不敬なことを考えながら、魔を切った方に話しかけると酷く狼狽えています。そんなスチルも立ち絵も見たことがありません。
脳内補正凄いねという感想を持ちましたよ。
そんな彼が私の後ろを指さすのです。
「やばい、やばいって!これを早く」
どちらの声だったのか、今では分かりません。
ただ、後ろを振り返ると、そこには黒ずんだ赤と腐敗物に群がる様々の虫が。
そこで目が覚めました。
夜中の2時だったか3時だったかな。
金縛りに近い状態から身体が動くようになるまで、左上半身を何かが複数体這いまわる感覚が生々しかったことだけは覚えてます。
付喪神(仮)?
・・・話がだいぶ逸れましたね。
付喪神の話に戻りましょう。
さて、『前触れ?』で注目してもらいたいのは④の話です。
あ、後半の心霊話ではないですよ。2振りの方です。
実は夢に出てきた二振りの人選が暫く不明だったんです。
推しているメンツならわかるんですけどね、あまり意識したことないなぁという2振りなんですよ。いや、刀剣は箱推しだけれども。
しかも戦闘服なのに腰に本体がいないという身軽さも気になりました。
しかもやけにこう・・・付喪神とはいえ神々しさが一切無く、しかもコスプレイヤーのような人間味すら欠片もない。気配が薄っぺらい。
そして、それらが判断できる余裕があるほどの明らかな明晰夢。
ここで「あれ?うちのコじゃね?」ということに気づきました。
(気づいた時には全てが終わって数日が経っていました。)
このコたちを迎え、名付けてからまだ3~4年ですが、ほぼ毎日のように手元に置き、名を呼び、話しかけ感謝してきました。
まだまだ幼く力のないコたちですが、一丁前に付喪神(仮)をしています。
私は、物が古くなったから意思や自我が宿るのではなく、出来上がったその時から意思や自我があることを知っています。
ただ、こちらに何かをしたりするにはただただ幼かったり力が無かったりするだけなんだと思います。
この世には『全てのものに神が宿っている』という八百万の考えがあります。
あなたが気に入って買った靴やペン、財布、もしかしたらスマホにも付喪神(仮)がいるのかもしれません。
もちろん、大切な推しのぬいにもね。
その付喪神(仮)を、善性にするのも悪性にするのも我々次第です。
物は常に、持ち主である我々から学び、同時に共にいるべき相手かどうかを見定めているのです。
最後まで読んでる人いる?
いてくれると嬉しいです。本当に。
いやぁ、5000文字近くになってしまいましたよ。
簡潔にまとめるセンスが欲しいと願う日々です。
ここまでいかがだったでしょうか?
消費社会の今だからこそ、自分が所持している物たちから愛されるくらいに大事に使いたいですね。
まとまりのない文章でしたが、どこかしらが皆さんの参考になると嬉しいです。
次回はもっと簡潔に書きたいなぁ。
ではまた。