7.シーケンス
2022.11.18
シーケンスはアルバムのなかでも、けっこう古い曲で、2年くらい前には原型がありました。イントロのアルペジオのフレーズがこの曲の始発点であり、最も聴かせたいフレーズとなっています。アルペジオとドラム、ベースだけのとても簡素でシンプルなデモですね。この翌日が「パラセイル」のMVの撮影日だったので、加藤さんに軽く聴いてもらったことを覚えています。
また、最初の段階ではキーが今よりも低く設定されておりましたが、このキーでは歌いにくいなと感じ、次のデモからキーを変更しています。ただ、このキーも今聴くと悪くないですね。
2023.02.15
キーを変更し、後半の構成を決め、歌詞を書いて、デモを録り直し。構成に関しては間奏が8小節多い以外は概ねできあがっていますし、歌詞はもうここから変更していません。
また、このデモからアルペジオにコーラスを深くかけています。「オブスキュア」と同時期に作っていたのと、なによりどちらもアルバムに入れるつもりで制作に臨んでいたため、ギターの質感が離れすぎないよう意識した結果、コーラスをがっつりかけました。
2023.07.28
だいぶ間が空いて、ギターのフレーズの精査。まだ手探りな感じですね。特にギターソロは音源の隙間のあるフレーズと比べると、だいぶ詰めこんでる印象です。
リードギターについては、イントロにかなり苦戦しました。こちらも「シュノーケル」の制作時と同様、アルペジオ、ベース、ドラムである程度できあがっているため、どんなフレーズを入れても蛇足に感じてしまい、うまく馴染ませることができませんでした。このときはフレーズではなく、音で存在感を出そうと、フェイザーをかけています。
2023.11.07
幾度かスタジオに入り、リードギターのフレーズを決めて、録音を敢行。この1週間前にもギターを録ったのですが、加藤さんがうまく弾きこなせなかったため、翌週に持ち越して、録音を行いました。2:31のミスってる箇所を修正し、12月13日にリリース。
2024.08.14
アルバム収録にあたって、再度ミックス。シングル版を聴き返して、気になった点が以下の2つでした。
・ギターの音がパキっとしすぎている
・他の曲と比べて全体的に音が薄い
音の薄さはシンセをやんわり入れて解決しましたが、ギターの音に関しては、改めてやり直すしかないなと思っていたので、マイク録音で再録をすることにしました。ついでにボーカルも録り直しています。結果的として、アルバム版はシングル版と比べて、暖かい音になったかと思います。
余談
曲自体は長くないですが、アレンジがかなり難しかったです。リリースした今でも、唯一この曲だけ、もっといいフレーズを当てられたんじゃないかなと思っています。あと、ライブでアルペジオを弾きながら歌うのがめちゃくちゃ難しく、今のところ2回演奏したきりやってないです。
MVは深夜のお台場で撮影しました。撮影中に雨が降ってきたのですが、いいアクセントになっています。