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5.藍色ドライブ


2022.04.16

「藍色ドライブ」は『Shallows』のなかで最も古い曲で、2022年の4月くらいに制作を始めました。既出の曲だと「パラセイル」「4月の気配」あたりと同時並行で制作を進めていました。
シンプルな8ビートに合わせ、4コードのループを私が弾き、加藤さんが自由にアドリブを弾いています。イントロのフレーズ、キメのパートのアイデアがすでにこのセッションでありますね
このセッションの時点でだいぶ形が見えてきたので、構成はさくっと出来上がりました。

2022.04.20

先日のセッションをもとにデモを作りました。歌詞はまだできていませんが、もう曲の骨格は完成している状態です。ただ、歌詞がなかなか出来ず、1ヶ月くらい放置。

2022.05.28

スタジオでギターのフレーズを作成。加藤さんが出してくれるフレーズが完全にドンピシャで、1時間ちょっとでフレーズが固まりました。このあと、フレーズを精査していくことになりますが、サビ前やサビ裏のフレーズは変わってないですね。

この段階ではギターソロのフレーズが決まらなかったので、1ヶ月後にまたスタジオで2人でソロのフレーズを探る作業を行っています。
それ以降は、ライブで演奏しながらフレーズを精査していきました。しかし、藍色ドライブはここからしばらく寝かせることになります。

というのも、2022年は「傷つきたくないふたり」のミックス・マスタリングにかなり時間を費やしたため、「藍色ドライブ」の録音になかなか着手できませんでした
2022年中にリリースしたいなと思っていたものの、夏っぽいこの曲を肌寒くなってから出したいと思えず、次の夏まで見送ることになりました。

2022年の12月に「パラセイル」を、2023年の3月に「4月の気配」をリリースし、「オブスキュア」の原型が出来上がった頃、ようやくこの曲の録音に着手することになりました。

2023.08.07

すでにライブでけっこうやっていたこともあり、録音はめちゃくちゃスムーズに進みました。ベースもギターも全然苦戦することなく、さくっと録音できたため、人前で演奏するのは録音をやる上でも有用だなと今改めて思います。
こうして2023年の9月20日にEPとして『藍色ドライブ』をリリースいたしました。

2024.08.14

アルバム収録にあたり、ミックスを一からやり直すことに。EPに収録したものを聴きかえすと、ドラムの音にパンチが足りないなと思ったので、ドラムの音を大幅に変えています。ハイハットやライドの音がよく聞こえて、すごく気に入っています。また、他の曲と比べてカラッとした印象をこの曲で与えたいと思っていたので、ボーカルやギターのリバーブを少し削っています。

あとがき

タイトルは加藤さんがやってるNiclosというバンドの「青色ドライブ」という曲から捩らせていただきました。うちらが夏の曲をやるなら爽やかな青ではなく、どこか陰のある藍色だろうと。もともとボイスメモにつけた仮タイトルだったのですが、制作が進むにつれて、もう藍色ドライブ以外のタイトルが考えられなくなってしまったため、そのまま本採用に至りました。

また、この曲は他の曲と制作時期がズレていたので、アルバムに入れるつもりはありませんでした。しかし、思った以上に評判が良かったのと、意外とアルバムに入ってても違和感ないかなと思ったので、収録することにしました。今振り返ると、こういう軽くてさらっとした曲があるおかげで、アルバムが湿っぽくなりすぎなくて良かったかなと思っています。

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