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<第9回>リーチマイケルとの「アジアラグビープロジェクト」
東芝ブレイブルーパス東京が9月12日(月)に記者会見で発表されました「リーチマイケルとのアジアラグビープロジェクト」について書きたいと思います。
日本ラグビーフットボール協会は近い将来、もう一度ワールドカップを日本に誘致しようという強い願いを持っています。
私も大賛成ですし、サッカーと違い2度目の日本大会開催の可能性はかなり高いと思います。
なぜなら、ラグビー強豪国の数自体が非常に少ないことが挙げられます。
北半球の六カ国(イングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランス、イタリア)+南半球の四カ国(ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン)、これに日本を加えたのが世界の強豪国と言われています。
アメリカ、カナダ、ジョージア等々も頑張っていますが、その国々を加味したとしても国の経済規模的にワールドカップを開催する力がある国は限定されます。
サッカーと違い、実現可能性は極めて高いといえます。
一方で7人制ラグビーがオリンピック種目になったことやさまざまな要因から、15人制ラグビーの強化が進んでいる国が徐々に出てきています。
ヨーロッパのジョージア、ポルトガル、ベルギーやアフリカのケニア、南米のチリ、ブラジル等々、結果を出してきている国が増えてきています。
私は2017年4月にフランスで行われた「U18ヨーロピアンチャンピオンシップ」にU18日本代表監督として初参戦しました。
高校生世代の日本代表が海外のチャンピオンシップ大会に参戦するのはラグビー史上初でした。
*大会参戦発表時のネット記事
https://rugby-rp.com/2017/03/14/column/18946
大会はヨーロッパ各国から24カ国が参加し、ディビジョン1をトップカテゴリーに8チームごとのトーナメント戦で順位を決めるというものでした。
2017年は初めて招待枠が設けられ、日本とアメリカ、カナダがトップカテゴリーのディビジョン1に参戦しました。(他5チームはフランス、ジョージア、ポルトガル、スペイン、ベルギー)
*大会結果のネット記事
https://rugby-rp.com/2017/04/16/nations/19316
この大会で驚いたことは、ポルトガルやベルギーといった日本ではラグビーの印象がほとんど無い国もしっかりとしたラグビーをしていたことです。
また、U18フランス代表のメンバーのほとんどの選手がフランスのプロリーグTOP14のチームと既にプロ契約を結んでいたり、ジョージアの選手もTOP14のアカデミー所属契約しているなど、日本で言うとサッカー界のような環境になっていました。
ワールドカップを主催している世界のラグビー統括団体「ワールドラグビー」とは別にフランスがリーダシップをとって活動している「ラグビーヨーロッパ」という団体があります。
この団体が毎年、各世代でこのような大会が開かれていたわけです。
決勝戦のU18フランスとU18ジョージアの試合はリーグワンさながらの迫力あるプレーの連続でした。
このようなハイレベルな試合を毎年、実施していればポルトガルもベルギーも強くならないわけがありません。戦略・戦術もフランスの最先端を目の当たりにしているわけです。
南米に目を向けると、ブラジル代表のスクラムの強さが話題になっています。来年のワールドカップにはチリ代表が初出場を決めました。
オールブラックスや南アフリカと鎬を削っている強豪アルゼンチンの存在が南米のレベルを引き上げていると思います。
一方で私たちアジアに目を向けてみるとどうか、、、
正直、日本のようにラグビー強化に取り組んでいる国はほとんどありません。
切磋琢磨する強豪が近くにいないことは強化の面でも決してメリットではありません。
また、スポーツビジネスにおける放映権料も国内のみならず、アジアをマーケットに広げることは大きな可能性があります。
そういったさまざまな観点から、同じ思いを持っていたリーチマイケルとともに「アジアプロジェクト構想」を発表させていただきました。
アジア各国の指導者、選手の育成等々、さまざまな取り組みを開始していきたいと思います。
具体策はまだまだこれからですが、「コロナ渦の時代においてプログラムができてから発表ではなく、構想段階でもどんどん発信していきましょう!」
という私の考えのもと、東芝ブレイブルーパス東京としての公式発表となりました。
アジア各国のラグビー環境の実態把握(環境、可能性、課題等々)から、選手、指導者の成長のきっかけになるような活動を視野に入れていきたいと思います。
リーチマイケルと東芝ブレイブルーパス東京が関わることで、リーチマイケルの高校生・大学生時代の貴重な経験の共有や東芝ブレイブルーパス東京持つプロフェッショナルな環境や一流のコーチングスタッフとの連携が可能となります。
韓国、香港だけでなく、モンゴル、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ブルネイetc アジア各国の仲間たちと切磋琢磨出来る活動をしてまいりたいと思います。
そして、持続可能な活動になるようボランティアベースだけでなく、ビジネスベースでの活動に進化できるようにしたいと思います。
いずれはアジア枠のような仕組みの復活やワールドカップの最後の1枠を争う世界最終予選でアジアNo.2のチームが優勝し本大会への出場権を得る、そんな未来を思い描いています。
「アジアラグビープロジェクト」ご興味ある方やご支援してくださる方はぜひぜひ、ご連絡ください。