寝返り
人間は、
布団の上で何回も寝返りを打って寝ています。
「なぜ寝返りをするのでしょうか?」
答え
「身体の歪みや捻じれを
自己補正して
身体の正中線に対し
骨組み、筋肉や内臓を
正常なポジショニングに
戻そうという生理現象」
このような理由で
「寝返り」という動作が
現象化されております。
人間は
一日の生活動作の中で
数多くの動きをしながら
生きております。
それ故に
睡眠時間を使って
一日の疲労を
回復する必要があります。
疲労回復の1つ手段として
「寝返り」が存在します。
産まれた赤ちゃんが、
首が座り、
手足をバタつかせ、
寝返りを打ち始めたら、
骨格が
二足歩行できるように成長し、
筋肉が強化され、
「ハイハイ歩行
⬇️
掴まり立ち
⬇️
立 位
⬇️
ヨチヨチ歩行
⬇️
二 足 歩 行 」
赤ちゃんは
段階を追うごと
次第に成長していきます。
元気な赤ちゃんであるほど
寝返りが激しいです。
逆に
体調が不調な場合は、
寝返りも打てないほど、
動かないです。
上手に寝返りを打てるように育てるには、
どうしたらいいのでしょうか?
「寝返り」を上手に行うには
「就寝スタイル」
これがすべてです。
就寝スタイルとは
何を意味しているかというと
眠る時の姿勢のことです。
①仰向け
②うつ伏せ
③横向き
基本は3パターンです。
人間は
必ず下になった側の筋肉が
収縮するように作られています。
だから
筋肉の収縮ぐあいによって
「寝返りの比率」
変化します。
①仰向けの寝返り比率
右回旋50%
左回旋50%
②うつ伏せの寝返り比率
(顔右向きの場合)
右回旋 15%
左回旋 85%
(顔左向きの場合)
右回旋 85%
左回旋 15%
③横向きの寝返り比率
(右肩下向きの場合)
右回旋 20%
左回旋 80%
(左肩下向きの場合)
右回旋 80%
左回旋 20%
「寝違い」をしない姿勢は何が最適なのか?
確率的に判断すると
右に寝返りしても50%、
左に寝返りしても50%
この確率をもった就寝スタイルである。
数字を見てみると
一目瞭然
「仰向けスタイル」
これが「寝違い」を発症しにくい
傾向をもった就寝スタイルとなります。
逆説的に考えると
寝返りを打ちやすいスタイルとしても
「100% 仰向け」
良好スタイルです。
仰向けで眠る場合は、
寝具(枕、布団)に
気を付けなければなりません。
日本人は
骨格が細く、
骨密度が希薄の為、
アングロサクソン系人種と比較すると
体格が小さく、
骨格が弱い人種です。
最近は、
食生活が改善されて
体格の良い若者が
増えてはまいりましたが、
それでも、
欧米と比較になりません。
東南アジア系の人種と比べても
骨密度が希薄、
関節の柔軟性が乏しいようです。
アフリカ系の人種と比べると
フィジカル面、
パフォーマンス面において
著しく劣っているようです。
何故なら、
地域において
気候風土が異なること
狩猟民族なのか
農耕民族なのか
環境要因が
とても大きな影響を
与えているからです。
日本人は
温暖な島国で育っているため、
狩猟民族というよりは
農耕民族である。
戦闘能力を高めなければ
生きていけないような
大陸環境で生きる必要が無いため
外敵と戦わず、
国内のイザコザ程度の戦いしかないので、
資源が少ない島国ではあるが、
同じ民族で支え合って生きるという
独特な風土で育っております。
確かに、
時代によっては
武士のような
戦闘向きな人間も存在していましたが、
人類の歴史の中では、
明らかに
平和な農耕文明を
長く守ってきた民族であると言えます。
だから眠る場所は
土間や岩のような物ではなく、
板敷、竹敷、草敷といった
植物の上で眠っていたようです。
(狩猟民族の場合)
狩場で眠ることが多いので
常に危険と隣り合わせのような
環境に身を置いております。
したがって、
野生動物と同様に
強い者が生き残るという
弱肉強食のセオリーが
その身に宿っております。
そして、
個人で生きることを
要求されております。
(農耕民族の場合)
家族、仲間によって
集団を形成し、
集団の中で
守られて生きており、
集団で行動することで
暮らしを維持してきました。
また、
四季という環境変化に
対応するために
生活様式が成り立ち、
労働と休息のメリハリを
作るための文化を
形成しておりました。
だから
日本人は
人種としては
平和的な農耕民族なのです。
話は戻りますが、
日本人は
骨格が細いため
常に
抗反力のある寝具で眠ることで
強度を維持しなければなりません。
また、
農耕民族であるため
全体的に猫背になりやすく、
腰痛を起こしやすい
生活様式のため
背骨を伸ばすことで
筋肉の収縮を
伸長する必要があります。
つまり
首の骨は
半径17㎝のアーチ形成
維持できる枕を使用し、
背骨が伸ばしやすい敷布団
(畳の上にせんべい布団がベスト!)
この上で仰向けになり、
穀類を主に食べるので、
消化不良を起こさないように
腹部を冷やさない
掛布団に包まって
眠るのがいいでしょう!
良い睡眠がとれれば、
良い寝返りもできるようになります。