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四柱推命でいう運命の限界と範囲、人生のスケール

大学に合格しても東京にある大学に合格するということと地方にある大学に合格するということには厳然たる違いがある。東京にある大学に合格しても東京大学に合格するということと単に東京にある大学に合格するということに違いがあるということは誰もが知っている事実だが、このような違いを四柱推命学を通じて命式で読み解くことは容易ではないことだ。大学に合格できるということは予想できても、その学業の水準を評価することは簡単なことではないからだ。昇進しても栄転する昇進なのか、それとも閑職に追いやられる昇進なのかを区分することも決して容易ではない。それで人生の目標を達成するための学問の道は終わりがないことであり、社会的成功という目標の水準に到達したとしても油断できないことだ。なぜだろうか? 人生は目に見えない戦争だからだ。そのため、学習能力、合格可能性、昇進、社会的成功などは多様性を排除すれば正確な判断を下すことが難しい。四柱推命学と周易(現代の六爻占術)がこのような多様性を相互補完する学問だ。人間の生活環境が多様に変化する時代に、人間に対する解釈も変化しなければならないということだ。
 
四柱推命学の核心基本となる五行に対する解釈は、エネルギーの相互作用の範囲を越え、大自然の巨大な気運の流れと作用という意味に接近することになる。 命式の本質を変化させる運の流れでの五行の相互作用は、木や土や金のような事物の概念を越えて本質を理解してこそ、解釈上の深い眼目を取得することができる。五行の作用は人間の人生で生老病死のような生滅の過程と段階で接近することが最も正しい。現代人は物質的な文明に生きていく存在であるため、事物による意味接近から抜け出すことは難しい。五行を事物と認識して判断の誤りを犯しながらも、そのような意味に執着するのは人間が物質的存在であるためだ。
 
五行の作用は生長と消滅の段階を経て循環することになるが、その過程を周易(現代の六爻占術)では元亨利貞(げんこうりてい)と呼ぶ。陰陽の二つの気運が一つになって、一番最初に始まる気運が元の段階であり、成長と拡散の作用で万物の気運が互いに疎通する段階を亨といい、十分に成長すれば結実を結ぶことになるので、美しい姿で現れ、利の段階になり、生命の純粋さを保存する貞の段階で終えることになり、このような循環過程を経て五行は変化することになる。この作用は元を春といい、亨を夏といい、利を秋といい、貞を冬といい、春夏秋冬と解釈することになるのだ。季節的な変化で五行を解釈することが、元亨利貞の段階と解釈するより簡単で理解が早いためだ。
 
四柱推命学の五行の作用は春夏秋冬の法則と解釈するが、周易(現代の六爻占術)の元亨利貞の法則と完全に一致する。春は季節が始まる時期で最も活動的な作用性を持っており、夏は天地の明るくて暖かい気運が水の気運と共に広がるので成長と膨張の作用をするようになり、秋は美しくきれいな姿で結実をおさめる作用を成すようになり、冬は生命を最も純粋に保存することで来年に来る春の蘇生を必ず成し遂げることで天地の法則に対する約束を守る作用をすることができるのだ。これが五行の気運が循環する自然法則の姿だ。
 
このように解釈してこそ理解しやすい。このような自然法則を通じて五行を理解することができてこそ、五行相互間に作用する合化の法則や合刑冲破のような法則をきちんと理解することができる。寒湿と燥熱の程度を区分することができ、五行の気運の大小を分けることができるのだ。似たような命式であるにもかかわらず、Aという人は格別な学習能力と社会的成功が可能だが、Bという人は不幸な人生、虚しい人生を生きるようになる場合も微妙な解釈の違いで分かるということだ。命式を別の言葉で原局とも言えるが、原局とは運命の限界と範囲、人生のスケールを意味するものである。


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