"シキゴイループ"こと青黒墓地ドラゲリオン解説
【デュエマ】5年前、ハズレア扱いされ売却された俺。最速4キルループがCSで優勝してたから当時の価格で戻ってきてくれ?今更もう遅い。
(デネブログさんの動画)
1.はじめに
この記事をご覧いただきありがとうございます。この記事は、先日のアドバンスCSで僕の友人が持ち込んで見事優勝したシキゴイループの解説記事になります。
このデッキは、僕が原案政策とある程度の改良を行い、最後の微調整を僕の友人であるmapoがしたもので、mapo君がこのデッキを使って優勝してくれました。
つい先日、デネブログさんのチャンネルで動画で紹介していただいたのでせっかくならと本記事を書くことにしました。解説記事はほとんど書いたことがないので拙い文章になってしまうかもしれませんが、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
2.デッキレシピ
まず、デッキリストはこちら。
余談:このデッキの制作経緯
見出しに余談と書いてあるものは僕の自分語りなので、興味のない方は読み飛ばしてもらっても構いません。
時は10月9日、デネブログさんのツイッターでこんな記事が出ました。
【デュエルマスターズ】決まれば『ずっと俺のターン!!』 超神星シキゴイドラゲリオン
今までカリヤドネや赤青ミッツァイル、オカルトアンダケインとソリティアデッキばかりを好んで使っていた僕にとっては非常にそそられる内容でした。しかも、《DOOMドラゲリオン》が発表されたときからこのあまりにも強力なカードをなんとかしてソリティアデッキに組み込みたいと考えていたので、これをデッキにしようと決めました。
ループパーツが青黒で完結していることから、このデッキを組み始める際に参考にしたデッキはまさに青黒カリヤドネでした。序盤からルーターを回し、妨害を加えながら5ターン目には相手を確殺する安定感と、メタを軽々超える対応力。実際、ルーターの枚数配分などもこのデッキを意識しながら考えていました。
このデッキが青黒カリヤドネと大きく異なる点は、あちらは呪文主体のデッキであることに対し、こちらはクリーチャー主体のデッキであるというところです(《DOOMドラゲリオン》の進化元にクリーチャーしか入れられないため)。そこで、《ザロスト》+《復活の儀》の最強パッケージがあることに気づきます。そもそも《DOOMドラゲリオン》はカリヤドネより2コスト軽く、上記のパッケージにより0コストで墓地が2枚肥えるので、アドバンスで最大値が出せると考え、アドバンス構築を行いました。
実際、カリヤドネではほぼほぼ不可能であった4ターンキルがそこそこの確率で起き、フィニッシュ自体には呪文を一切使わないという点で、明確にカリヤドネとの差別化ができました。このようにして、個人的現環境最強ソリティア《青黒ドラゲリオン》が完成していったのです。
ちなみに、デネブログさんの動画では「初見殺しデッキ」、コメント欄でも地雷デッキなどと表現されていますが、環境デッキへの勝率はむしろ高いほうだと思います。環境トップの一角を担う緑単オービーメイカーには微有利です。
デッキ解説
先述したコンボ解説記事を読んでいただければこのデッキの動きはほぼわかると思うのですが、ここで今一度簡単に説明しておきます。
2~4ターン目は《エマージェンシー・タイフーン》や《終焉の開闢》などを用いてコンボパーツをかき集めながら墓地を肥やします。最速で4ターン目、安定して5ターン目にはコンボパーツが集まるので墓地にある大量のクリーチャーを進化元に《DOOMドラゲリオン》を召喚、スクリプトシキゴイのコンボへと移行します。エクストラターンを一度取れば基本的には相手にターンは帰ってきません。そのままソリティアしてシャコガイルでEXウィンです。
細かいソリティアの手順等はソリティア解説の章で紹介します。
3.採用カード解説
〈メインデッキ〉
《氷牙レオポル・ディーネ公 / エマージェンシー・タイフーン》×4
《龍装者“JET”レミング/ローレンツ・タイフーン》×4
できれば2ターン目に回したいルーター。これ撃たないと4キル厳しい。2コスの手札減らないルーターもう一種類ください。
《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》×4
《反逆龍 5000typeR / 無法頂上会談》×2
基本的には《終焉の開闢》を優先してプレイしたいところだが、上面で除去したいクリーチャーがいたり、ターンドローで引いたスクリプトを墓地に落とすために《無法頂上会談》を優先することもある。
《一なる部隊 イワシン》×4
こいつがいるから4キルが可能になる。シャコと合わせてフィニッシャーとしての役割もある。
《暗黒鎧 ザロスト》×4
こいつがいるから4キルが可能になるその2。先述した通り《復活の儀》があるおかげで0コストで2枚墓地が肥える(???)。赤単やオービー相手にブロッカーとしての重要な役割もある。
このデッキはターンを跨ぐソリティアデッキなので、ターン開始時の蘇生効果で《シャコガイル》の盾落ちをケアできる。
《龍頭星雲人 / 零誕祭》×4
このデッキを支えている大黒柱的なカード。下面が手打ちできる確定除去呪文として相当優秀で、上面を複数枚絡めるプレイも結構やる。《ベイB セガーレ》をどかす役割もある。
《電脳の女王 アリス / 不埒な再侵入》×3
こいつもこのデッキを陰で支えてくれている。上面のCipが「弱い版デドダム」といわれていたが、なんと山札を1枚残す効果でシャコガイルのボトム落ちをケアできる。殴ってくる対面で下面踏むとマジで興奮するし、大体そのまま勝つ。4枚採用も視野。
《超神星DOOM・ドラゲリオン》×4
《浪費する者 シキゴイ》×3
《スクリプト》×3
《深海の伝道師 アトランティス》×3
ソリティアパーツ達。《DOOMドラゲリオン》以外は手札にかさばった時に黒マナにならずうざったいので3枚。これでも十分速度は出る。
《水上第九院 シャコガイル》×1
フィニッシャー枠。置換効果のエクストラウィンなのでまず確実に勝利できる。《ザロスト》及び《アリス》で盾落ちもボトム落ちもケアできるので1枚。
《裏斬隠 カクシ・レシピ》×2
もともとソリティアパーツだった枠に入れた受け札。赤単の先3ビートダウンに対抗できるのが相当強い。こいつをニンジャストライクで使うとボトムに行くので、ボトム落ちの心配がなくなる。(が、殴ってくる対面は基本シャコガイルなくても勝てるのであんまり関係ない)
〈GRゾーン〉
受け札系×8
《サザン・エー》×2
《カット 丙-二式》×2
ドロソの《サザン・エー》、妨害の《カット》、その他安定の受けGR4種類。アポロや赤単を重く見てすべて受けGRでも良い。その場合、《超衛の意志 エイキャ》や《防護の意志 ランジェス》が採用候補となる。
〈超次元ゾーン〉
《13番目の計画》×1
《蒼き覚醒 ドギラゴンX》×3
《時空の禁断 レッドゾーンX》×3
《超時空ストームG・XX》×1
45枚デッキなので《13番目の計画》は必須。他は正直ほとんど使わない。青黒ゼーロと違って最後の最後まで殴らないのがメインプランのデッキなので《レッドゾーンX》もほぼ使わない。
〈外部ゾーン〉
《零龍》×1
このゲーム屈指の最強ポケモン。こいつがいるからこのデッキがアドバンスデッキ。ゲーム開始時相手1ドローのデメリットと4つの儀および《零龍》本体の存在のメリットがかみ合っていないといつも思う。
4.ソリティア解説
無限エクストラターン、いわゆる「ずっと俺のターン!!」状態を作り出すための最初のステップは基本的に以下の1パターンです。
〈シキゴイ着地〉
必要パーツ:手札に《DOOMドラゲリオン》、墓地に《スクリプト》、墓地または手札に《シキゴイ》
墓地に《スクリプト》がある状態でできるだけ多くのクリーチャーを進化元に《DOOMドラゲリオン》を召喚
《DOOMドラゲリオン》攻撃時、メテオバーンで《スクリプト》を蘇生
《スクリプト》のcipで攻撃中の《DOOMドラゲリオン》をバウンスし、《シキゴイ》を踏み倒す
ターン終了時、手札を10枚捨ててエクストラターン
この動きが確実なゲーム勝利への最初の一歩になります。4で手札を10枚捨てるとき、手札にある《スクリプト》または《アトランティス》を捨ててください。どちらか片方があればかまいません。このステップを踏んだら、あとは以下のいずれかの方法で無限にエクストラターンを取りに行きます。
〈無限エクストラターン:パターン1〉
必要パーツ:手札に《DOOMドラゲリオン》、墓地に《アトランティス》含む10体のクリーチャー、場に《シキゴイ》
墓地の《アトランティス》とそれ以外の9体の任意のクリーチャーを進化元に《DOOMドラゲリオン》を召喚
《DOOMドラゲリオン》攻撃時、メテオバーンで《アトランティス》を蘇生
《アトランティス》のcipで自身の《シキゴイ》を対象にして、攻撃中の《DOOMドラゲリオン》(進化元にクリーチャーが9体)と《アトランティス》をバウンス
ターン終了時、進化元だった9体のクリーチャーと《アトランティス》の計10枚を捨ててエクストラターン
1に戻る
ソリティア中に《シャコガイル》が見えない場合、《シキゴイ》の効果で《ザロスト》を捨てて、自ターン開始時に盾を墓地に送ることができます。なお、蘇生されたこの《ザロスト》は《アトランティス》効果で手札に戻るので、《ザロスト》1枚で盾落ちを完全にケアできます。
〈シキゴイ着地〉で最初のエクストラターンを取った後に、2枚目の《スクリプト》はあるが《アトランティス》がない場合、次のパターン2でエクストラターンを取ります。
〈無限エクストラターン:パターン2〉
必要パーツ:手札に《DOOMドラゲリオン》と《零誕祭》、墓地に《スクリプト》B含む10体のクリーチャー、場に《シキゴイ》と《スクリプト》A
《零誕祭》で場の《スクリプト》Aを破壊対象。ここで、《シキゴイ》のモヤシ付与により《スクリプト》Aは手札に戻る
墓地の《スクリプト》Bとそれ以外の9体の任意のクリーチャー、加えて《零誕祭》として使った《龍頭星雲人》、計11体を進化元に《DOOMドラゲリオン》を召喚
《DOOMドラゲリオン》攻撃時、メテオバーンで《スクリプト》Bを落として蘇生
《スクリプト》Bのcipで攻撃中の《DOOMドラゲリオン》をバウンス。この時、踏み倒し効果は破棄する
ターン終了時、進化元だった9体のクリーチャーと、1で手札に戻った《スクリプト》Aの計10枚を捨ててエクストラターン
1に戻る(《スクリプト》AとBが入れ代わった状態)
このパターンだとザロストを使いまわすことができないので、《アトランティス》が見えた段階でパターン1に移行します。
盾も全部落として、山札も残り3枚まで掘ったのに《シャコガイル》が見えないときは、《アリス》を召喚して《シャコガイル》を墓地に落とし、適当ないらないカードを山札に残しましょう。
5.採用候補カード
《暗黒鎧 ダースシスK》
《ザロスト》や《アリス》を種に0コストで墓地を3枚肥やせるバグカード。mapo君は入れていませんが、僕は《アトランティス》の3枚目とこのカードを交換しています。《シキゴイ》のモヤシ付与が置換効果なのでそれを無視して盤面の《スクリプト》を墓地に落とせます。つまり、このカードはバグ要因兼ソリティアパーツです。
6.各対面のプレイング
vs.ガイアッシュ覇道 微不利
キーカード:《ザロスト》、《龍頭星雲人》
vs.5cモルト 微不利
キーカード:《ザロスト》
vs.モルトNEXT系 微有利
キーカード:《カクシレシピ》、《5000typeR》
vs.緑単オービーメイカー 微有利
キーカード:《ザロスト》、《龍頭星雲人 / 零誕祭》、《零龍》の各儀
vs.ケンジキングダム 微有利
キーカード:《オブザ08号》
vs.赤単我我我 不利
キーカード:《カクシレシピ》、《龍頭星雲人》
vs.青白ネバーループ 有利
キーカード:《アリス》、《ダースシスK》
7.おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございました。初めてのまともな解説記事ということで非常に読みづらい点もあったかと思います。このデッキに関して何か質問や改善案などあれば気軽に僕のTwitter(@akiharuDM)までご連絡ください。
ネタとか冗談ではなく、本気で”勝てるデッキ”だと思っているので、この記事を読んで実際に自分の手に取ってみて、そしてCSで結果を残してくれる人が出てきてくれたらそれほどに嬉しいことはありません。
それでは、またいつかお会いしましょう。