打算的腰掛け社員になるために

ここ最近、職場で嫌な思いばかりする。

出勤早々、イライラして早くそこをどけと言われたり、出勤前、あとのロッカーで人をディスってるのを聞いたり(しかもみんなわたしより先輩だ)、拠点をしばらく空けていて久しぶりに戻って商品管理をしていたら、ここ最近資材が多くてどうなってるんだと急激に叱られたり、
仕事中にドジをして指を腫らしていたら天罰だと言われたり。

わたしもわたしで過剰に反応しているのだとは思うけれど、
急ぐ割にあとから来たのはそっちだし、
あなたの気分で態度や言葉選びをころころ変えられてもこちらとしても距離感困るし、
資材増えたのが最近なら2週間ほど店を開けていたわたしが原因ではないだろうし、
感覚のないほど指を腫らさないと責任を取れないこともしていないはずだ。

こういうのって、ほんとにもやもやが募るのだ。毎日慣れないビールを飲んで寝ても、
朝までしっかり覚えていて全然すっきりしない。

そんな時、ネットニュースで面白い記事を読んだ。

 「同僚の仕事ぶりが気に食わない、上司が理不尽だ、部下が生意気だといった理由で、仕事中にイライラするビジネスパーソンが増えている」

朝起きてもイライラしているわたし自身も、
全くその通りの会社員なわけなのだけれど、
人が自分の思った通りに動かないことにストレスを感じるから、イライラするのだとこの一文を読んで即座に思った。

さて、ではどうしたらいいのか。

最終的にダメなら、だだハマりしたドラマ、
けもなれよろしく、
爆弾ぶん投げるしかないのだけれど、自分の保身も考えなければいけない。

打算的腰掛け社員になるのはどうか。

仕事で大切なのは気持ちだ、チームワークだ、とか今まで思っていたけれど、もはや気をぬくとどこからでも弾幕のように嫌な気持ちにさせる言葉や態度が降ってくる。

業務が滞りなく進んでいくなら、
もはや職場に和気あいあいとか求めなくてもいいのではないか。

そもそも、わたしは気を許すとすぐに打ち解けた気になって話しすぎてしまうきらいもあるわけで、人間関係での距離感を取るのが難しい。
自分ではっきり自覚していても、なかなか修正できない《完全にこじらせてる人》。

給料もらうためと割り切って働けば
巻き込まれないかもしれない。

とっつきにくく愛想がないと思われても、
もはやそれは給料にも直結しないし、
いいんじゃないかな…とか思い始めた。

それで害がないならそれでいいじゃない。
だって職場の空気より、わたしじぶんが無駄に傷ついて、神経すり減らすほうが嫌だよ。

それと並行して、『転職してお給料が下がった場合』のシュミレーションをしておく。
今の会社ではそこそこのお給料はもらえているので、転職した場合は必ず収入は下がると仮定して間違いがない。

そもそも仕事のできる方ではないので、
転職でステップアップ…なんていうのはわたしには絵空事。
たまたま入社の時に会社が成長していきたい方向と、わたしの箔をつけるためにだけ取った英検やTOEICスコアが合致して、さらに採用人数が過去1だったというタイミングが合っただけの採用なのだ。

最悪頑張っても限界がきたときに、
けもなれの晶よろしく爆弾ぶん投げたとして。

おそらくは今の手取りよりは6万から7万円は月々収入が下がるはず。
ボーナスも少なくなるので、年単位で考えたら今の収入の4割くらいは無くなるのでは。

持てるネガティブさを駆使すると、
転職もできない可能性も視野に入れたい。
アルバイトで食いつなぐようになったとしたら、おそらくは半分以下の収入でやっていかなくてはいけない。

今もらえてるものを、転職したと考えて
使える分を『転職して収入的にどん底になるわたし』に合わせて生活してみたらどうなるか。

やってけない…!と発狂するのか、
それとも意外とやってける!と自信になるのか。

目標は高みを目指すために立てると、
学生時代に嫌という程教え込まれたけれど、
イライラを毎日抱え込む日々において、
目標はどん底を知るために⦅我慢を覚える⦆ために立てたっていいなと思う。

高みを目指さず、とりあえずの自己防衛のためでも、たまにはいいじゃん…。

その中で自分が何ができるのか、
本当は何をしたいのか、
イライラや忙しさで磨り減っていく感覚を取り戻すために時間を使ったっていいと思うのだ。

そもそも、わたしがあつかましく人の気持ちに土足で上がってくるタイプが苦手なのは、わたしにももちろんそうしてしまう性質があるからだ。

ただ、やるよりやられる方の回数が多くって、
自分がやってしまっても、しばらくなんであんなこと言ったんだろう…と落ち込むので、
したくないしされたくない。

なんでやらないようにしてるのに、
そっちがそんなズカズカくんのさ!!
と嫌な気持ちになる。
それと同時に、流されやすい自分の性質も知っているので、あぁもう引っ張らないで!そっちサイドに行きたくない!!と抗うのも大抵疲れるもので。

言ってしまえばいい人でいたい。
人には優しくしたいし、人が厳しくあるべきは自分であって、他人に対してじゃなくてもいいじゃん…と思う。
優しさのある厳しさならいいけれど、どう考えても今受けてる嫌な気持ちにさせる数々に、優しさは感じない。

みんな仲良くともだち100人つくりましょう!

なんてもうぜんぜん欲しくない。
その中ですり減るなら孤独で全然構わない。

そもそも会社の中だけに人との繋がりがあるわけでもなくて、少ないけれど友人もいる。
もしかしたらこの先出会う人とも関係を作っていけるのかもしれないし。

というわけで残すところわずかな2018年と平成年号、わたしは人にはとても威張れない、
『打算的腰掛け社員』として生きていく。

#エッセイ #コラム #こじらせ社員
#けもなれ


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