danceable miso soup 鶉@武蔵境
ピンチはチャンスである。我々はこんな時こそ、普段は行列ゆえに敬遠しがちなラーメン店などに脚を運ぶべきだろう。
武蔵境「鶉」はかなり久しぶりである。私は現在荻窪・田無・三鷹に職場が分散しており、それらの職場を西武バスと中央線で行き来しているのだが、その交差点がこの街だ。職場間の移動中にこの街で食事をとることも少なくないが、この店は駅からやや遠く、サラリーマンが移動中にとる休憩向きではない。 「特製味噌らーめん」を大盛りでたのむ。最近のみなさんはマスクだのトイレットペーパーだのと純白を好まれるようだが、たまには夕飯の味噌汁をじっくり眺めてみると良いと思う。味噌の織り成す踊るがごときリズミカルなstreamは、我々を決して飽きさせない。
あの有名な『陰翳礼讃』において、谷崎潤一郎も次のように書いているではないか。
「いつもは何でもなくたべていたあのどろどろの赤土色をした汁が、覚束ない蝋燭のあかりの下で、黒うるしの椀に澱んでいるのを見ると、実に深みのある、うまそうな色をしているのであった。」
この店のウェイヴ太打ち麺は、その陰翳に富んだ味噌を絶妙に着こなして私の口腔に滑り込む。全く見事だ。
チャーシューもすばらしい。そりゃそうでしょう。見ればわかるよね。永遠に食べていたい。ここではチャーシューはマストだろう。
紙エプロンを断ったので仕事帰りのワイシャツが汚れてしまったが、構わないさ。明日から3連休だ。もしかしたらその後も暫く休みかもしれない。このピンチ=チャンスを最大限に活かす所存。
ちなみに、3月以降は三鷹週1、荻窪週2、田無週5の勤務となったので、定期券のルートを今までは吉祥寺までにしていたが、荻窪まで延長した。
てことは、あの魔の西荻窪に乗り降りし放題ですね。困ったなあ。ニヒヒヒヒ……。
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