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オーケストラ曲を作る為の基礎作り【ピアノ編】

音楽大学の作曲専攻に在籍している時、先生から

「ピアノ曲を学び分析し、ピアノ一台でオーケストラを表現できるようになる事が、オーケストラを作る為の基礎になるよ」

と、学びました。

そして先生は続けて、「だって、ピアノオーケストラって言うぐらいなんだから〜!」と仰りました。

また、僕がピアノソロ曲で納得いく仕上がりに出来なかった曲を、オーケストラにして先生に持っていったところ、譜面を見る前に

「ピアノソロで納得いくものが出来なかったからといって、その曲を派手にオーケストラでやっても良くならないよ」

「まずは、ピアノソロでしっかりコレだ!と納得のいく曲を作る、成り立たせる事が大事」とも、

教えを受けました。

派手に壮大にやって誤魔化すのでは無く、まずはピアノ一本でしっかり聴かせられる曲を作るという意味ですね。

さて、今回は、なぜオーケストラを作る為の基礎として、「ピアノ一本で音楽を素晴らしく成立させられるか」がいかに重要になってくるのかを、お話しさせて頂きます。

どうか、お付き合いください。

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僕が、音楽大学の作曲専攻へと入学し、クラシックのピアノ曲を勉強していた頃、ピアノの可能性に夢を見たのを覚えています。

「こういう和音の使い方、アルペジオのパターン、手法や技法があるんだ、、、」と感動しました。

まさに、魔法のような音の使い方。

クラシックのピアノ曲では、ピアノ曲で為し得る事の出来る、ありとあらゆる美しさや可能性がふんだんに使われているんですね。

そして、本題ですが、

まず、ピアノ曲を作るという事とオーケストラ曲を作るという事は、非常に同義しているものがあります。

ピアノで出来ることは、オーケストラで出来ますし、

オーケストラで出来る事は、ピアノでも、ある程度の再現性を持ちながら出来てしまうんです。

なので、音大のレッスンでは、オーケストラの譜面を見て、それをピアノ一本で再現するという事をやっていました。

ただ、和音とメロディを弾く訳ではなく、オーケストラ曲の中で各楽器がやっている事を出来る範囲で再現してみるんです。

低音域、中音域、高音域と音域が幅広いですから、結構頭も指も大忙しです。

人の声にも音域があるように、楽器にもそれぞれ「下から上まで、どこまで音が出るか」と個性があります。

ピアノは楽器の中で一番音域が広いので、この特訓には持ってこいですね。

低音域で、曲の支えとなるベース音を鳴らしながら、中音域で豊かな和音やフレーズを、

そして、高音域で迫力のあるメロディーや装飾を飾ってあげる

と言う事が、同時に出来るんですね。

逆に、低音域でメロディを鳴らし中音域、高音域で和音や装飾を加えてあげたり、

アルペジオなどで、音の重なり、テンションなどを存分に使う事も出来ます。

そこに、ドラムやパーカッションのようなリズムも同時に生むことが出来て、

音楽家次第では、演奏や作曲はどこまでも豊かなものであり、夢心地にさせてくれるものです。

興味がある方は是非、「オーケストラ曲の譜面を見て、それをピアノ一本で再現してみる」特訓を、やってみてはいかがでしょうか。

↓初めて作ったオーケストラ曲です、是非お聴き頂けたら嬉しいです。

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藤花あき
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