1を聞いて10を知れない
落語を聞いている時に、まくらから題目を当てられると少し嬉しいです。私が聞くのは初心者向けと書いてあるものばかりですから、まくらで小道具や時代背景の説明をしているので当てられるやつなのです。
その日は春風亭一之輔さんの落語を聞いていました。と、アレを演るだろうと思ってるんだろうから演らないと仰るのです。
えーっと思いつつも嬉しい。一之輔さんの前にはお客さんがいて、人対人の呼吸で出来上がる間合い。
AIが将棋でどんなに強くなろうと、人は時として盤をぶちまけるのです。AIへのパルプン手。
子供の頃より今、今より更に先と自己の未来予想精度はあがっていくと感じています。経験値が増え、選択肢が減り、予想する残り時間は減っていきますから。
でも時に、盤がひっくり返るようなトンデモが起きるかもしれないし起こせるかもしれません。
案外、設定されたルールは狭いルールでブチ壊したところで捕まらないし死にゃしない程度のものだったりしちゃったりなんたり。
AIは盤がひっくり返った瞬間何を思うのかなぁと。散った並びから勝つ手か、元の盤面か、ルール違反をなじる文面かも…。
とにかくピーーーってさせられたなら試合は負けでも勝ちなのです。
予想のつかないことは恐怖なのに、予想できることの諦めと生きています。荷物は重くなる一方なのに、今や何を抱えているのかもわからないです。多分、全部置いちゃっても問題ないし、なんなら人にあげちゃってもいいような荷物もあるんだろうなぁ、きっと。
ちなみに(ちなんでないかな)物理的な私の鞄の重量はハンパないのです。