まじめに性のお話
夫婦生活に欠かせない性の事、なのに女性目線での性の話は中々聞くことはありません。
まあ、大々的に話すような事ではないです。
だって恥ずかしいから。
少し前に、友達から「夫のちんぽが入らない 扶桑社単行本版 」を貸して貰いました。
まあ、刺激的なタイトルです。
友達に勧められなかったら、絶対に読まなかった自信があります。
でも、是非に読んでと言われ、その日のうちに読み終わり、更に自分で購入しました。
あらすじをおおまかに書くと、
筆者と旦那との性交渉が物理的にできない話です。
何度も挑戦するのにできなくて、旦那は風俗に行く様になるし、筆者は別の男性とならできる事が分かってしまうのです。
率直に言います。
私は嬉しかった。
筆者こだまさんの気持ち、すごくわかるから。
まあ、本当に解っているかどうかは怪しいですが、体が拒否してしまう気持に共感しました。
私は声が出なかったですが、それは首の筋肉が固まって声帯が閉じられなくなったから。
こだまさんは、不安と緊張で、多分膣痙攣のような状態になってしまったんだと思います。
筋肉が制御不能になるんですね。
人によっては、性交渉がこれだけ負担になるのです。
なんでか?
それは、男性目線の情報は溢れているのに、女性目線での情報が少ないからだと思います。
そして、情報はアップデートされない古いものです。
体位について考えてみます。
良く聞く48手ってものは江戸時代の名残です。
14.5歳で成人と考えられていた江戸時代と今の性事情は全く違うのに、その頃から情報があまり変わっていません。
まず、女性側の柔軟性が無い場合、筋力が無い場合、出来ない体位が多くあります。
男性の筋力が無い場合でも、出来ない体位はありますがね。
だいたい、股関節の可動域は、常人で一方向に60度位。
手を後ろに引っ張って固定する方法も昔からありますが、肩は蝶番関節です。
ある一定の方向にはいかないようになっていて、それを利用したものです。
さらに、組み敷かれた状態というのは、女性側の小さめの筋肉で抗う事しかできないです。
レスリングで言う、マウント状態です。
つまり、どういう事かと言うと、女性側が嫌がっても、よっぽど鍛えた人間か、怪我をする覚悟がないと拒否できない。
女性でも、性欲はあります。
でも、リスクは女性側に多いです。
何せ、セックス自体が痛いんだから。
姿勢も楽な姿勢じゃないんだから。
更に、妊娠のリスク。
でも、女性には子供が欲しいという手段の為に仕方ないと思えるストレスに強い部分があります。
逆に、男性にとっては、射精をする事に快感をおぼえるし、マウントを取れる事にも快感を覚えます。
一部の男性は(包茎とか)痛い思いをする事もありますが、概ねメリットが大きいです。
もともと、対等に考えられては無い仕組みなんです。
男性が男性として、女性が女性としてのできる事、長所を役割分担した行為がセックスです。
女性は男性の為に嫌な事を受け入れる。
男性は女性の為に快感を我慢する。
そうやって、夫婦はできるのだと思います。
だから、女性側がきちんと望んで、要望を伝えないといけないし、男性側はその要望を聞き入れようとしないといけない。
更に女性がセックスを好きになったら、もしくは男性が我慢強ければ、何も問題が無くなるわけです。
なのに、男性目線のコンテンツが多くて、男性首位になってしまっている。
これでは、上手くできるか不安になるのも当たり前です。
そして、今や情報が溢れています。
男性はメリットがあるから前向きな事ばかり調べるけれど、メリットの見出だせない女性には不安ばかりを煽る記事が目に付きやすくて
ストレスに弱い男性が、虐げられる女性を可哀想だと思ってしまったり
子供が欲しいと思えない世の中だったり
旦那に言いたい事を伝えられないまま、セックスを好きになってしまっても、性のはけ口が簡単に見つかるとか。
この辺りの改善をしないといけないです。
だって、令和の時代ですもの。
家出をしていた頃から、大人に言われた事は、
「自分を大切にしなさい」
私からすれば、
「自分を大切にしたいから、家出するんじゃん」
噛み合う訳が無かった。
でも、こうやって噛み砕いて説明してくれたら、判ったかもしれないな、って思うから、苦手な分野ですが声を上げてみました。
私の知識が少しでも誰かの役に立ちますように。