フレデリック・マサイアス・アレクサンダー


今日のタイトルは人物名です。

知っている方はいるのでしょうか?

私の周りにはいませんでした。


彼は、オーストラリアの舞台俳優さんです。

どうして私が興味を持ったのか?


彼は舞台に上がると上手く発声ができなくなりました。
役者として、致命的です。
医者にかかっても、誰も治療ができません。

私と似てると思ったのです。

ただし、私が調べていたのは、アレクサンダーテクニークであって、彼自身ではないです。

彼は自分の発声を三面鏡で何年も観察したのです。
そして、首に力が入っている事を理解するのです。
そして、色々割愛しますが、合理的な体の使い方を提唱していきます。

これがアレクサンダーテクニークです。

私もそれで声がでないのかな?って思って、アレクサンダーテクニークの施術を受けて見ました。


今回は、京都の片桐ゆずるさんという方を頼りました。
アレクサンダーテクニークを日本に持ち込んだ第一人者みたいな方です。


この施術は宿題が多いです。

効率的に体を使うには、まず関節の構造を知り、筋力の強さを知り、できるだけ大きな筋肉を使って、無理のない方向に体を動かす事を考えるので、一番初めはガイコツくんと対面して施術しました。

アレクサンダーテクニークは、特に、首の部分を重要視しています。
だから、初めは頭蓋骨と脊椎の繋がり方を知ります。

乗っかってるだけです!
皆、知っている通り、頭蓋骨の重心に頸椎が付いている訳ではないので、不安定です。
それなのに、頭を支える筋肉は太くて強い筋肉ではないです。
だから、首や肩に力が入ってしまうんですね。
 
こうやって、体の構造を理解しながら、より省エネで動く方法を伝えてくれます。


私は半年位施術を受けました。
やめたのは、お金が続かなかったからもあるし、ホームワークがしんどかったのもあるし。

ただ、イメージは今も残っています。
寝ている状態から立ち上がる時は、まず横に向いて腕の力を使う。とか、椅子から立ち上がる時は頭を膝に一旦近付けて広背筋を使う。とか。


アレクサンダーテクニークでは声は出なかったけど、片桐ゆずる先生に学びに行った事は無駄じゃないと思っています。

そう思う最大の理由は、失声は精神的なものでは無い可能性を見つけたからです。


アレクサンダーが、舞台で声に悩んだのは、声を出さないと!って思って力が入ってしまったのが原因でした。

でも、彼は病んでいないです。

頑張らないと!って力が入る事って誰にでも起こる事なんだから、失声は特別な事じゃないし、治らなくてもいいかぁと思えるようになったんです。


人生に無駄なんて1つもないですね。


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