第7回 HJロボットキャラクター大会にエントリーしたことで得たもの
先月、6月30日締め切りだった、雑誌HobbyJapanのコンペ「第2回ロボットキャラクター大会」にエントリーしました。
僕が作ったのは、「機動戦艦ナデシコ」というアニメに登場する「エステバリス 0G戦フレーム」です。
ブログでは既に何度か記事を書いているので、ご存じの方もいるかも知れませんね。
初めてコンペに応募したのですが、色々と学ぶ事があったので、つらつらと書いていこうと思います。
(素組みキットとの比較写真を何枚か途中に挟んでいきますね)
ある程度スケジュールを組むことの大切さ
キットを作り始めたのは、ブログを確認したところ、おそらく4月頭ぐらいだったと思います。
そのまま作ってキレイに塗装したところで、たいして面白い結果にはならないでしょう。(上手い人いっぱい応募しますからね)
ということで、テーマとして「自分なりのカッコ良さ」を出せるように改造していくことに決めました。
締め切りまでは2か月です。
「なんだ、2か月もあれば余裕じゃん」と思う方もいると思います。
しかし、製作中、何が起こるか分かりませんし、時期的にも締め切り近くは梅雨真っ只中。
そこで、ある程度予定を立てて、グーグルカレンダーに書き込み、行動スケジュールを組んでおきました。
最終的に、締め切りギリギリとなってしまい、危なかったのですが(笑)、たぶん予定組んでなかったら間に合ってなかったかもと、今になって感じています。
この「スケジュールを組む」ということは、自分の製作ペースを把握する大事なことで、スケジュールを立てる時点で「どれぐらい自分の理想と技術が釣り合っているか」が分かっていないと、全く予定通りに組めません。
例えば、「シールドだけなら1日あれば出来るでしょ!」と1日の予定で立てても、理想としている完成形がスジ彫りモリモリ、磁石仕込んで、ディテールアップしまくり・・・みたいなものだと、かなり厳しくなります。
さらに、スジ彫りがミスった場合の修正や、パテの硬化時間、磁石仕込んだけど取り付け時に他のパーツと干渉しちゃった、みたいな予定外の事が起こると、その時点で全体的に2日ぐらい余裕でずれてしまいます。
要するに、「自分のやろうとしている完成形」を作る為に、部位毎にどれぐらいの時間が掛かるか、修正等の余裕を持ったとしたら何日いるのか、など、把握すること=『自分自身の技術力を把握できること』だと思うという話です。
知らなくてもプラモデルは作れますが、知ることで製作における無駄な作業は減りますし、予定外の事があっても対処できるようになっていくと思うので、知っておいて損はないと思います。
間に合わせてなんぼ
ほんまにこれです(笑)
いくらすごい完成形を目指して作っていても、間に合わないと何の意味もないです(応募するというのが目的である場合)
正直、今回僕が作ったものも、色々と反省点もあれば、理想の完成形に近づけなかった部分も多くあります。
時間をかけて修正を繰り返せば、いずれカッコ良く仕上がると思いますが、たぶんその方法だといつまでたっても完成しません。
たまにガンプラを作り始めた人で、あれこれ細かい箇所を作り込んでいるけど、全然完成せず、気が付いたら放置されて、未完のまま終わる話を聞きますが、それも同じですね。
ガンプラなどのプラモデル製作って『完成させることが一つの着地点。』
もちろん、満足いかない点が多いこともあるでしょう。
でも、そういうのは「次の作品で活かせばいい」ですし、そうやって技術レベルはあがっていくと思います。
僕も実際、締め切り1週間前ぐらいで、「完成させる」ことに集中して作業したことで何とか間に合ったし、反省点も多いけど、完成させていなければ気付けなかったことも多いです。
出来ることと出来ないことの把握
これもめっちゃ大事。
僕も偉そうに書いてますけど、現時点でそんなに技術力が高いモデラーではありません。
でも、この「出来る事と出来ない事」の把握をすることが、前述した「完成させる」という事に近づくポイントだと思っています。
「出来る事」は、何度も挑戦して、今では理想の形を出せるようになったなぁと思える時点で「出来る事」と言えるでしょう。
そうなると、スケジュールを立てる際に「あれをやるのに2時間ぐらいあれば出来るな」と具体的に落とし込めるので、「出来る事」を把握するとどんどん予定通りに作ることが可能です。
逆に「出来ない事」は、「出来る事」と言えないもの全てが該当すると思います。(まだ出来ないって感じも含みます)
「出来ない事」を「出来る事」にするには、何度も実践しないとダメです。
例えば、チッピングを出来るようになるには、何度もやってみないと覚えませんし、プラ板工作やスジ彫りだって同様です。
それら「出来ない事」をどれぐらい盛り込むかをバランス良くスケジュールに組み込むことで、成長しながら完成させることが出来ていくんだろうなぁと今回を通じて感じました。
とにかくやるという事の大切さ
今回応募した作品は、ほぼいじっているので、ある意味「セミスクラッチ」と言えます。
それぐらいの規模で完成させたことって、実はこれまであまりなく、半年前ぐらいに完成させた「ギャバン専用ボルジャーノン」以来となります。
ただ、今回は自分でも、かなりスピーディーに完成した気がしていて、「何故なんだろう?」と思った時に感じたのが、この見出しとなります。
実は、このエステバリス、寸法を正確に測った工作はほとんどありません(笑)
もちろん、左右あるパーツをなるべく近くなるように、ノギスとかでだいたいの位置取りなどはしています。
ただ、僕自身、正確な寸法を測って組み上げる工作は苦手なので、その方法で進めていたら、絶対終わらなかったと思います。
設定画を意識しながらおおまかに形状出しをして、後から調整するという方法は、僕にとって向いているやり方なので、
「とにかく考えて悩んで計算して・・・」
なんてするよりも、
「プラ板がっつり切って貼っちゃえ!」
と、とにかくやるという事が大切なんだなぁと感じました。
(もちろん、向き不向きがあるので、そこは前述した「自分を把握」して判断できることが一番良いと思います)
まとめ
とまぁつらつら書いてきましたが、まとめると
間に合ってホンマ良かった!!
の一言に尽きます(笑)
結果はまだ出ていませんし、自分としてはそんなに期待もしていませんが、ずーっと愛読している「Hobby Japan」の誌面に小さくても掲載されるのは楽しみで仕方ありません。
Twitterか何かで一般投票もあるようなので、もしこの記事をお読みいただいたなら、ぜひ投票にご参加いただければと思います。(その際はホントにいいと思った作品に投票してくださいね!)
それではまた~
P.S.
同じエステバリスシリーズのプラモデルも作るつもりですが、今回と同じ工作量で作る気がまったくしない(笑)