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【38週】新幹線の車内販売アイスクリームのように頑固な娘でごめん。
弾丸で闘病中の母に会ってきた。母の日が近いからカーネーションの花束を持って。夫も休みをとってくれてタイムスケジュール管理+指定席往復きっちりとってくれて、無理しないようエスコートしてくれたので安心して向かうことができた。片道3時間半、不安だったけれどなんとか無事帰路である。いまのところお腹の張りは大丈夫そうで、息子はすこぶる元気にお腹の中でモニョモニョしている。ここまで戻ってきたら、「万が一」があっても、大丈夫というラインを超えてほっとしている。(その後無事に家につきました)
母に会った。目は開いていて、こっちの言っていることは伝わっていそうなかんじで、でも言葉はなかなか出なくて、父から聞いていた通り「子供みたいに穏やかな顔」をしていて、泣いた。
泣くつもりじゃなかった。
母の前ではとくに気丈にいようと思っていた。
でも無理だった。
泣いて、泣いてる姿をみて、なんか、ちょっとでも伝わればいい、びっくりすればいい、ギョッとすればいい、強い感情が沸き起こればいい、そう思った。
私だって心細いけど、頑張って産んで、1ヶ月経ったらみせにくるから、だから、お母さんも頑張ってよね、お互いに頑張ろうね、と、ボロボロ泣きながら話しかけてしまった。その話するときは目の焦点はあんまり合わなかったけれど(私も見れなかった)今日一番に手がぎゅうっと握られていたので、きっと伝わった、伝わったと信じてる。言ったからには私も頑張る、のだ。
帰るちょっと前、母の目に涙が滲んでいた。
お母さん、また絶対に、会いに来るから、だから、元気になって。がんばって生きぬこう。
気丈に振る舞おうとしてたけれど。
泣いたらつきものがとれたようになんだかスッキリして、お腹が空いて、ギリギリ新幹線に乗る前に慌ててキオスクで買ったおにぎりとサンドイッチとポテトチップスをぺろりと平らげた後に、はじめて固いアイスの代名詞である車内販売のスジャータのアイスを買って食べた。ピスタチオ。
よかった。会えてよかった。
背中をおしてくれた夫やまわりの人に感謝。
自分の頑固さを思い知る、頑固になってる場合じゃないな。これでいいんです!とかっちんこっちんのアイスクリームみたいに頑固な自分、でした。父にもやさしくしよう。(コロナの時にあまりに心配されなかったことを根に持っていた)
よーし、産むぞとハラが決まる。
なお、名前は決まっていない。
ベビーベッドを寝室に出してから、娘が「あかちゃん、むかえにいくの?」と毎日聞いてくる。かわいい。朝事情を伝えたら泣いていたけれど、お利口ににこにこお留守番していてくれてありがとう。たくさんおしゃべりしておやすみなさい。