4018/そういうふうにできている

そういえば
(なんて言いながらどこかで意識しているわけだが)出生前診断ができる期間が緩やかにすぎていく。「受けるか・受けないか」ちょっと悩んでいたが、だんだん「まあいっか」となってきて、たぶんこのまま受けないのだと思う。

すごく高額かと思ったら、今は簡単な検査であれば2万円くらいでできると聞いて、すこし考えてしまった。2万円かぁ。

もしお腹の中の子に障害があったとしても、いずれにせよわたしの場合は「産む」ということに決めている。ただ、ちょっとでも可能性があるのであれば、先に知っておきたいような気がしていたのだ。人生が全く変わる気がして。


◆わたしにはダウン症の従姉がいる。

彼女はわたしより歳上だが、ずっと少女のままでいる。遊びに行くと「あっこきれーねぇ」とか「あっこだいすきよ」と惜しみなく愛とあったかいハグをくれる。いろんなものが見えていて(死んだおじいちゃんとか)、元SMAPのゴローちゃんが大好きな彼女。

両親とおばあちゃんと一緒に暮らしているけれど、おばあちゃんがとても元気なのは彼女から毎日必要とされているからだろうな。

きっと一生、誰よりも愛してくれて、
誰よりも必要としてくれる存在。

その一方で「一生」側にいる必要があるし、自分の方が先に死ぬとしたら「一生」の最後まで一緒にいてあげられないことが不安で仕方なくなるのではないかもと、思う。

きっと普通に働いたりは、やっぱり難しくなるのだろうな。(とくに私はワンオペ育児になるわけだし)ということも、わかる。

と、まあぼんやり思っていると

「どっちにしろ産むのなら、別に検査しなくってもいいんじゃない?」と夫が一言。

夫にその覚悟があるのかはわからないけれど、まあ、それはオイオイだけれども、まあいっか、まあいいよな。

なるようにしかならないし、
「そういうふうにできている」んだろうな。
(さくらももこさんの本をふと思い出す)

今日で15週目にはいる。
胎動がわかるようになる日がたのしみ。
もう声は聞こえるらしい。

「そちらはどうですか?」

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