手刀か…
手刀について、教えようかどうかと思ってたので…自分の見方をまとめてみる。
あまり深く考えてなかったのに気づいたので。
空手にはボクシングみたいな「ジャブ」がない…と、Nさんに言われる。
理由は、前の手で突くにも体を開いて腰を入れ、しっかりとストレートとして打つから…というもの。
打ち方に関しちゃそのとおり。
牽制、目くらまし、自他共を誘導…あらゆる「場の作り方」としてのジャブというのはやらんよね。
その代わりになるのが、手刀や裏拳などの「打ち(突きに対するもので、動きは一括できる)」という技だろうな、というのが私の見方。
間合いはジャブより大分短いけど、その分だけ密着しても使える…有効範囲が広いんだね。
拳が有効なのは、腕を伸ばした所辺りのごく限られた範囲なのよ。
これが分からないと、寸詰まりな打ち方で思うような威力出せなかったり、
打点の設定誤って、触るだけで当てられなかったりする。
打撃としては、大した威力ではない…となるんだけど。
精密な動きは可能なので、弱点を打ったり連打を入れたり、大技を繋いだり…
まさにジャブの使い方よね。
ちなみに…ビール瓶や自然石を手刀で割る、というデモンストレーションが有名なんだけど。
大抵はタネも仕掛けもある。
本来は、割れるように小細工…という意味でなく。
その理屈をもって、弱者が立ち向かうためのものなんだけどね。
まあ…拳道会みたいに、大真面目に素手を武器化する恐ろしいところもあるんだけど。
10センチの丸太を手刀で斬る、てどうなってんのよ…((((;゚Д゚))))
そして打ちの間合いは、掴みの間合い…組技への移行がしやすいのよ。
組み付いて、相手が振りほどく一瞬の固まり…私ら打撃系なら、そこを狙うのも簡単やろ?
有利な状況を作る、というのはこういうのも含むのよ。
相手が組み付いてきたら?
んなもん全力で突き放すわさw
相手が有利な状況に、付き合う必要がない(´ー`)
で、「打ち」のやり方だけど…
脇は締めることで、体のねじりを活かせる…これは鞭の「極め」の部分やね。
前腕の振りで軌道を作る。
手首、肩、腰、膝など、いくつもの関節の円運動を重ねて、一度に出す力を重ね合わせていく。
攻撃する拳足を狙えば払い受け。
当てていけば打ち。
私は大きく振らず、コンパクトに打ち落とす感じで振ってる。
大きくやるところは、元々投げなどがあったのを省いて、伝え忘れてるんやろな。
体の動かし方を理解するには、大きく動いたほうがつかみやすいし。
この辺やりだすと奥深すぎて、全く時間足らんのよな…
だから廃れてるというか。
簡単な殴りっこに走るのよ、分かりやすいから。
とはいえ、どこでも上手い人は似たようなことやってるので…
普遍的なものでもあるのだろうけど。
さて、明日はどれだけできるかねー?