雨降り
ぎふメディアコスモスで日曜のお稽古。
大分恒例となってきたね。
ちらほら見られるけど、参加はなかなか無いねえ。
でも、たのしいからがんばる。
さて、今日は基本的な動き…でも、その旋回運動は何のためにやってるの?というのを説明。
実は何度か説明はしてるが、手を変え品を変え、色んな方から説明しようと試みてる。
どれか引っかかればそれが正解なのよ。
逆に言えば、引っかからないのはまだ早いか合ってない説明なんだな。
突きにも蹴りにも使えるよー、とは言うものの…やはりクセというのはどうしてもついて回る。
手首が折れ曲がってる、肩が上がってる、脇が開いて肘が外向いてるというのは、どうにも威力を出せない動きなんだけど…本人は気づかんのよな。
鏡見ながらやるなり、私が横に付いてこっぴどく指摘されるなりせんとw
まあ、そこまで無体な事も言わず、程々で次に切り替える。
慌ててもできるもんでもないしねえ。
ただ、コツを言うなら…
「腕に力を入れないで」
「股関節から体を旋回ではなくパタンと切り返す」
「上体はその切り返しに逆らわないよう引っ張られる形で旋回、これで腕をぶん投げる」
「投げた腕に引っ張られ手足もついていき(要は作った力を邪魔しない)、最後に握る」
こんな感じなのを説明した。
まあ、がんばれ。
これに腕振りが活きてくるんだよ、という話。
次は、前蹴りなんだけど、下腿を振るの練習した!と言って見せてくれたんだけど、イマイチ。
では何が悪いのかというと、腰椎で膝を持ち上げてる所。
腰に負担かけたらいかんで…^^;
大事なのは、地面をしっかり感じる足の裏。
そこでしっかり支えて「お尻の筋肉で腰骨を前に押し出す」。
股関節の詰まりも無くなって上がりやすくなるよ。
それをやるには上体を保持する下腹部の腹筋が必要なんだけどね。
とやってると悪くない前蹴りが出せるようになっていく。
コツを押さえりゃ誰でもできる、というのが証明されたやろ?
で、そうやって足をまっすぐ振り上げられるのを感じられたら。
ついでに廻し蹴りもやってしまう。
簡単よ、足の動きは変わらん…真っ直ぐ振り上げる。
変わるのは、軸足に乗っかる股関節の角度。
送り足をしながら、回転軸を傾ければ、それなりの高さを蹴れるはずよ。
綺麗な蹴り方しなくても届けばいいならこれで良い。
出せれば相手は意識を割かなきゃいけなくなる…相手が自由に攻めることを邪魔できるのよ。
そして腕が遊んでたので、まずはワンツーを打ってから腕を下に振って蹴ってもらう。
上体の捻じりを利用できるから、上手く蹴りをリードできるでしょ?
こんなふうに、今までよりもう少し深い?コツを説明して、「型に嵌めていった」。
やり方は人それぞれ…でも、こうしてみ?と言われてできたなら、それはそれで良いんやなかろうかね。
ちと休憩しつつ、「自由にさせないよう邪魔をする」という考え方を話したので、そこから話を展開していく。
例えば、がむしゃらに殴りかかってくる場合。
勢いに呑まれたら大変なんだけど…素直に相手を受け止めなければ、案外どうにでもなるもんよ?
見せたのは、まずは拳を暖簾みたいにくぐって肘打ち。
ごめんよー、て感じで入っていって、肘で相手を受け止める。
そして、ワンツーを横から払い除けて、無防備な状態にしてからの反撃。
これは廻し受けやね。
蹴りは、股関節を外旋したり内旋したり、で受け流して。
受け止める必要無い。
こんなことをして、ちょっとしたものの見方を変えていくうちに、投げ技になっていくw
柔道などの掴んで相手の重心に潜り込むような動きではない、空手として、キックとしての投げがあるのよ。
首をとって教えたけど、もちろん他の所を掴んでもできる。
ただ、首は必殺の膝蹴りへの発動条件なので、崩し方をまずはやってもらう。
言葉で説明するなら、
自分を錘として、振り子みたいに相手の重心を無理やり崩していくんだね。
角度の調整などは肘を使って膝の正面に向くようにさせて。
あとは組んでる首を中心に、膝を振り上げて刺し貫けばいちころよ。
横回転の動きと、縦回転の動き、そして相手の反射的な力みを利用して、相手を「操って」いくのよ。
これは力技ではなくて、純粋に技術だと思う。
私はこれだけをやったわけじゃないから本職…ムエタイには歯が立たんだろうけどね。
こんなのも、宗家からは習ったな。
今できなくてもいいのよ、知ってりゃいつかできるから。
慌てんでいい。
あとは、スポンジ棒で遊んでみたり…これむっちゃ有効だな?百均なのに…
ワンインチパンチやノーモーションパンチの解説などして、時間となった。
何だかそれなりに動いてもらえて、コツもしっかり押さえられて、稽古として成功だと自画自賛するんだけど…どうなんだろうね?
そんな感じの稽古だった。
来週は、あさきさんが見学に回るかもしれんけど、動画などの宣材作成に期待できるかもねw
Zさんや見学の方も、来てくれると嬉しいなあ。