見出し画像

おさらい

長引く体調不良で、倒れたの今月二度目。
長引くけど、まあしゃあない。
やれることは踏ん張ったし、他人にどう思われようと得もない。


道場で掛け手を拡めた、と聞いたので…それについておさらいでも。


相手の攻撃は、基本的に「払い除けない」。
こう書くと勘違いするんだけど…
私が想定する攻撃は、
「物を投げる」「掴む」「飛びかかる」「突く」「蹴る」なんだけど。
大きく動いて避けるほど、相手から離れて「自分の間合いが維持できない」。

何で間合いが維持できないと困るのか?
「必ず」反撃をするための予備動作だからよ、攻撃を自分から外すのは。
一番体勢崩れた相手が目の前にいるんだもの、狙うよ。
そのうえで、普段から皆さん稽古してるようにコンビネーションで畳みかけたり強振で心を折ろうとする。

そのためには攻撃を弾いて離したくないし、
更に言うなら攻撃手段を弾いて「フリーにしたくない」。
触ってりゃ相手が何したいのかくらいは読めるのよ、誰でも。


そんなふうなので、押さず、離さず…曲げた手首で引っ掛けるように誘導するのを掛け手、と言ってる。

間違っても腕力で動かそうとしてはいかんよ?
力でやれば、「自分の動きが止まる」から。
相手にとって的でしかない。
叩くも蹴るも掴んで投げるも、その瞬間さえあれば何でもできる。
まあそこにすらいくつも罠張って、雁字搦めにしてから攻撃するのが手堅いんだけど。

あくまでも「力の流れを誘導する」のよ。
腕だけでなく、
足を使って相手の死角に移動し、
骨盤を使って動きに体重を乗せて、
相手の力の方向を妨げないように導いて、

手を引っ掛けるだけでなく、
腕のねじりを活かして摩擦も誘導に使う。

全部(完璧でなくても)組み合わさると、ふんわりでも一瞬でもとにかく「受け流す」ことになる。

ちなみに素早くやれば打撃にもなるし、ふんわりは組技になる。
ひとつの動きで意味はいくつも含めると詰将棋みたいに、
相手のやれることを削っていける=相手の行動を読んだり誘導しやすくなる、
という話にも繋がる。


というふうに、掛け手で説明したけど…
小手受けでも同じよ?
相手の拳足に打撃で受け止めるのだから、手をぶん投げるんじゃなくて…「一点で打撃を極める」。

極めることをしないで、振り回したり押したりしてるだけだと、分かりづらいかもしれんね。
最初に習う基礎の数打ちでさえ、それを覚えるためでもあるのよ。


長くなった…

実際使うなら、パリーイングにもなるし、ポジショニングにもなるんだけど。
独立させず、ひとつの流れでやるべきやね。

人と組んで約束組手でじっくり考えながらやったほうが、遠回りせんで済むと思う。

型も、この体験が無いと理解するのは難しいんやなかろうか。
訳分からんタコ踊りやってても、軽い運動にしかならんやろ。
もちろん体操として強度上げるのも良いんだけど。

真剣に相手を想定して、攻防するとどんな簡単な動きの型でも息上がるけどな。


組手で使えるようになると、相手に圧力もかけられるようになるし、脇に潜り込むこともできる…
相手の力の流れが見えるからね…から。

がんばれー。



あくまで力押しやるなら、
また違うやり方しよかー。
こういう人は覚えんからアレなんだけどな…
まあウケるのは足を止めて殴り合ってる(ように見える)こっちなんだろうけど。