初稽古
最初に後悔というか、反省…
自分の稽古にかまけてて、早く行ったのに皆さんへの挨拶を疎かにしてしまった。
まあ元々話しかける人もいないんだけどさ。
あさきさんに、「師匠見習って、挨拶を全員にしてみました!良い返事返ってきて会話も弾みました!仲間意識を再確認できました!(意訳あり)」
と言われて…もう地面にめり込むように反省中ですわ。
周りの人に挨拶した位で、後はなんとなーく…で済ませてしまった私。
やはり教えられることは多いですわあ。
さて、それはさておき。
途中でどうにもKさんの基本型が目に付いてしまい…修正。
今日は聞いてくれたので、思いもよらぬ長時間解説してしまった。
ま、ほとんど忘れてると本人も言ってるから良いんだけどw
体通しとけば、必要な時に浮かんでくるさ。
上下段(開手)払いにて。
お猿みたいに、頭と腰に手をやって、四股立ち…それは何を意味しとるん?
口を覆うように構えてから、上下に開くのよ。
何でですか?というので、股間蹴り上げられるのを止める為よ、と。
そして、この動作には連続技が含まれてる、と言って突いてもらう。
必中の距離から突かれたけど、そうでなくては意味も無い。
もちろん…口を覆ってた手で捌いて体を開き、
相手の前足のかかとに足を差し入れて四股立ちになりながら崩し、
肩で体当たりして上体を浮かせて肘打ちを入れ、
下段払い打ちで股間を叩き、
裏拳を返して顔を打ち、
揚げ受けで空けた胸に鍵突きで打ち抜く…ここまで繋げて見せた。
うん、全く反応できてないな。
どう動いたのか、もう一度確認しつつおさらいをする。
以前よりも理解度が進んでるので、パッと顔が明るくなる。
「位置エネルギーを運動エネルギーに変換してるんですね!」
そうやでー。
ここまで連続して攻撃できるのかー…と呟いてるけど、
一度見せてるんよな。
まあ、今理解できたんなら何よりよね。
たぶん、全体像を見渡せるには、しばらく後やろうけどな。
ついでにおかしな動作の小手受けも、前屈立ちも、四股立ちも直しておく。
小手受けは暖簾をくぐるようにやってたので、外受けになるように。
漁師さんの動きを想像してもらう…網を引くのに、どうやるかを。
腕に引っ掛けるようにして、腰から廻して引っ張り込む。
相手の攻撃を逃がさず一定の速度で誘導して…最後にはじく。
腕の力では到底無理な大きな力を、腰からの回転で作る。
そして、逃げたり暴れたりしないように、一定のテンションをかけ続ける。
この動きを指す言葉もあるけど、言葉が大事じゃなくて動作ができる事が大事だし。
動きだけは仕込む。
前屈立ちは前のめり、肩を入れてて…正面向けて後ろ足を伸ばして。
四股立ちは、膝が垂直になる所で腰を落とし、上体を据える。
位置エネルギーの変換を理解できたなら、何で直されたか分かるやろ?
全部、上から下に落としてそれを推進力にする為の形やで。
ボディメカニクス、運動力学、云々…こういうの好きみたいやね、Kさん。
知ってれば色々応用も利くし、悪用も可能よ。
私が知ってるのは、少々の経験則でしかないけどなー。
小手受けは顔叩かれたら使えない、と言われたので。
そらそうやろ、中段への返し技やし、と。
上段に来たら揚げ受けに変化するわさ、と。
そしてここで気づく…獅道会の基本に、揚げ受け無いわ、とw
(一応、実は上段突きが揚げ受けの代わりとも言えるので、これも教えた)
んじゃあ、ということで、揚げ受けと下段払いも教えてみる。
私のやり方は、肘を中心線に持ってきて、そのまま線上を動かして揚げる。
そうすると、肩関節の引っかかりを使ってばねが効く…無駄な力使わず、跳ね上げられる。
下段払いは、肩を入れずにお腹の回転を使って払い落とすんだけど…前腕の回転と腕を振る円の軌道も大事なんだな。
力任せに叩き落とすやり方もあるけど、隙も大きくなるし繋がりも悪いのよ。
ケガさせないようにして優しいんじゃない、次の攻撃の準備のためよ。
内受けは…また今度な。
こんな感じでやってたら、合同練習の時間になってしまった。
なんかもったいない。
…凹
彼だけで結構な量になった…実は、結構大事なことを説明端折ってる。
でも、ここで公開しても小難しい事言ってるだけで意味分からんし、他所では似たような事を別の名で呼んでたり、とめんどくささもある。
稽古の続きは明日にでも。