学生インタビュー71!村上萌々香さん
🕊出展作品🕊
『情景をたどって』 村上萌々香
ガラス
ぼんやりした遠い記憶、いつか思い浮かべたあの景色を、ここに思い起こすことができたら。 それは心から安心して息ができる瞬間なのではないかと思う。 この風景が、誰かにとってやさしく、美しいものでありたい。 なんでもないとき、ふと心安らげるものを目指し、ガラスのうつわを制作した。
🕊学生インタビュー71🕊
ものづくりデザイン専攻 村上萌々香さんにインタビュー!
村上萌々香
——どのようなものを研究、制作していますか?
吹きガラスで色のうつわを作っています。
手に取ったときに心が安らいだり、見ていて美しいと思えるものを目指して制作しています。
——制作活動をするうえで大事にしていることはありますか?
吹きガラスの制作は 1 人では出来ないことが多く、制作仲間とのコミュニケーションを怠らないようにしています。頼みごと、感謝や謝罪の気持ちは言わないと伝わらない…!
——卒業制作ではどのようなものを制作しますか?
うつわを複数作って展示する予定です。
実際に手に取って見ていただきたいと思っています。
——大学入学前と比べて、自分自身が変わったと感じるところはありますか?
ものの見方が大きく変わりました。
ずっと見逃していたような物事の肌理とか、季節や時間ごとに移ろう空気の匂いとか、世界の捉え方が繊細になった気がします。
——大学生活の中で印象的だった出来事を教えてください。
今年度の大学祭で、ガラスのみんなでひとつの作品を作ったこと。
小さなパーツを各々作っておき、大きな青い生地にくっつけてひとつにする。ギャファーの小牟禮先生を、みんなでわちゃわちゃアシストしたのが楽しかったです。
——最後に一言お願いします!
制作がんばります!
【作品・制作物】
「記憶の吐息」
素材:ガラス
あいまいな風景を移すうつわ。
ぼんやりした遠い記憶、いつか思い浮かべたあの風景を、ここに思い起こすことができたら。
それは心から息ができる瞬間なのではないかと思う。
この風景が、誰かにとってやさしく、美しいものでありたい。
日常の中でふと安らげるものを目指して制作した。
「crack」
素材:ガラス
吹いたガラスにヒビを入れ、焼き直す。
おおらかに開く不規則な形は、空間を携えてそこに佇んでいる。
独特の透け感は繊細な雰囲気を纏い、ヒビに微小の泡が嚙む様子には、儚さを感じる。
世界の機微を、ガラスを通して記録したい。
村上さんのInstagram
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