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<立ち読み読書> 地方移住に甘いワナあり?!

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今日読んだ雑誌をご紹介します。

Wedge 2015 11月号

<タイトル>

地方移住「住めば都」のウソホント

タイトルは、地方移住「住めば都」のウソホント。

たいていの雑誌では「地方移住」のプラス面しか取り上げられていないのに対し、Wedge 2015 11月号ではあえてマイナス面を取り上げている。

冒頭はよくあるパターンで、「加熱する移住ブーム(人の流れは生まれるか)」についての概略。

この点はあまり読むべきところはない。

注目すべきは記事の後半部分にある移住の失敗談。

「少なくない失敗 一筋縄ではいかない移住生活の実態」

<どんな内容?>

最初は外資系食品会社に勤めている人が5年にわたる地方移住を振り返るという設定で過去の失敗談が語られる。

端的に言うと、北海道の雪のすごさを知らないで移住したためにうまくいかなかったという話。

ありがちな失敗談なので、これはあまり参考にはならない。

次の人は栃木県でイチゴ農園を営む人の話。

「新規就農者に100万円支給」と広告がうたれていたのにもかかわらず、全く支払ってもらっていないという衝撃的な内容から始まる。

続いて移住後に土地をなかなか貸してもらえなかったという話になり、最後は農協組合員に入りひどい目に合ったという話になる。

田舎では地域の草刈りや公民館の寄合、消防団など地域活動への参加が必須になり、これに参加しなければ地域の一員としてみなされないという過酷な現状報告も。

「移住には相当な覚悟が必要である」ことがひしひしと伝わってくる。

<雑誌を読んだ感想>

最近の「移住ブーム」を考えると、あえて移住のマイナス面に触れているところが新鮮で斬新。

実際に移住した人から話を聞いているので、リアリティがあり、説得力もある。

特に「少なくない失敗 一筋縄ではいかない移住生活の実態」は参考になる。

田舎で農業をやる場合にはさまざまな困難があり、相当な覚悟が必要であることがひしひしと伝わってくる。

また、本書を読むことで「新規就農者に100万円支給」などありがちな宣伝文句が実は嘘が多いことが判明する。

のびのびした自然とは裏腹に田舎での人間関係が窮屈になりがちなのも参考になる。

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