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オシャレ写真の作り方 Ⅱ
前回は主に室内でのレタッチの仕方について学びました。
ライトが当たっているときや室内での食べ物などを撮影するときには、少々オレンジっぽくした方がオシャレな写真に仕上がりましたね。
今回はそのような写真とはちょうど正反対の場合、つまり屋外で撮影された写真のレタッチの仕方について学んでいきます。
今回のテクニックを使うと、ちょっとしたお出かけや旅行での写真なども簡単にオシャレ写真に変身させることができます。
まだレタッチしていないものがあったら、ぜひ一度試してみてください。
清潔感のある爽やかな写真の作り方
まず、屋外での写真はどのように加工されることが多いのか、一般的な例を見ていきましょう。
(※写真は雑誌「OZ magazine」 2016 4月号より一部抜粋)
<屋外 順光の場合 1>
気がつきましたか?
写真全体が妙に青っぽくなっていますね。
よく分からない人は画面右側の人物に注目しましょう。
顔がまるで貧血でも起こしそうなほど青白くなっていることが分かります。
通常のデジタルカメラで撮影した場合、ここまで青白くなることはありません。
ここから「寒色」を強調させて画像を青っぽくさせていることが分かります。
<室内 順光の場合>
同じテクニックは順光が当たっている室内でも効果的です。
ハイライトを上げることで、影の部分が明るくなります。
また、「寒色」を強調させることで、清潔感のある爽やかな雰囲気を出すことができます。(※右側の柱が青っぽくなっています。)
<屋外 順光の場合 2>
ただし、「寒色」を強調させ過ぎるとわざとらしい写真になってしまうので十分に注意する必要があります。
不自然になってしまいそうなときは、「寒色」をほんの少し上げるだけにとどめましょう。
ハイライトは高めでかまいません。
上記の写真のようにシャープをかけて、背景のモノをはっきり見えるようにさせるのも効果的です。
オシャレ写真を作ってみよう
それでは今回のテクニックを使って、実際にオシャレな写真を作ってみましょう。
<準備するもの>
画像(今回使用した画像はこちらからダウンロードできます。)
インターネット環境(※オンラインのWebサービスを使用するため)
オンラインで使えるWebサービス「Photo Effects」にアクセスします。
https://www.fotojet.com/features/photo-editor/photo-effect.html
(※インストール不要。メンバー登録も不要で使えます。)
ツールバーの「OPEN」を選択し、使用する写真をクリックします。
画面に写真が表示されます。
画面左側のメニューより「Exposure」を選択。
コントラストが強すぎるので、「Contrast」を-40にします。
続けて「Shadows」を10まで上げます。
最後に「Exposure」を10まで上げて、画像を明るくします。
「Apply」を選択します。
画像が明るくなっています。
次に画面左側のメニューより「Color」を選択。
「Saturation」を50まで上げます。
「Temperature」を-10まで下げます。
「Tint」を100まで上げます。
これで画像に青みが加わります。
「Apply」を選択します。
画像が明るい青に変わりました。
最後に、ハイライトを調整します。
画面左側のメニューより「Exposure」を選択。
「Highlights」を50まで上げます。
「Brightness」を10まで上げます。
これで画面が白っぽくなります。
「Apply」を選択します。
透明感のある爽やかな写真になりました。
保存する場合は画面右上にある「Save」ボタンを押し、画像を保存しましょう。
※「保存」するときは、「High」を選択。高解像度で保存した方がキレイになります。
もう一度、編集前の画像と編集後の写真を比べてみましょう。
編集前の画像と比べてみると、編集後の画像は明るい青に変わり、「爽やかさ」のある写真に仕上がっていることが分かります。
このように、寒色を強調しハイライトを上げることで、清潔感のある写真に仕上げることができます。
このテクニックを使うのに効果的な場面は次の通りです。
■ 屋外で順光が当たっている場合
■ 室内で順光が当たっている場合
■ 屋外での人物 + 背景
この他にも、風景写真で空や海の青さを強調し、ムードのある写真に仕上げることができます。(※この場合、ハイライトはあまり上げません。)
参考例:「旅フォト 風車のある風景」より抜粋
ただし、寒色を強調し過ぎると、どこか不自然な写真になってしまうので、くれぐれも強調し過ぎないように注意しましょう。
< 続きはこちら >
<前回の記事>
<関連記事はこちら>
旅フォト 風車のある街「佐倉」
(※ このコラムでは今回使ったテクニックを使用しています。)
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