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創造力を育てられるようなその絵本には、写真と近代アートのような絵がコラボレーションすることで、更に効果的になった。

前回は、絵本の絵が写真だった作品について書きましたが、
今回は、写真と絵の両方が使われている絵本に出会いました。
その絵本は
『よるのようちえん』
文章は、谷川俊太郎さん
絵・写真は、中辻悦子さん
とあります。

夕方から誰もいなくなった幼稚園の、様々な場所の写真の中に
何かが現れてきます。
その『何か』を絵で表しています。
その『何か』は、可愛い妖怪のようにも見え、
それぞれ特徴があり名前が付いています。



この絵は、近代アートのような絵で、
その姿の特徴と同様、それぞれの性格があるように感じる絵です。

文章も、表現が面白く、
『音』を感じさせてくれます。

現れる『何か』の特徴とぴったりの、
名前と、音 を感じます。

いくつかの映画にもあるように、
誰もいなくなった部屋や博物館で起きる
不思議な出来事。
そこに、写真と近代アートのような絵。
音を感じさせる文章。



子供たちが見たら、
毎日通う幼稚園や保育園、学校を見る目が
少し変わるかもしれません。
そしてこの『何か』たちも、
みんなそれぞれの特徴、個性を持ち
みんなで仲良く楽しく過ごしています。



様々な方向から、
子供たちに教えてくれているものが沢山ある。
そんな絵本だと感じました。

また、最後には、歌が書いてありました。
谷川賢作さんという方の作曲で、
楽譜がありました。

後で調べてみたら、
絵本の内容(文章)は、作家としてとても有名な方で、
曲の作曲は、ピアニストである息子さんがされているようです。

もう少し、この作者さんたちについても、
知りたくなりました。

是非、他とは違う個性の、芸術的でもあるこの絵本、
読んでみていただきたいです。




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