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写真と絵本のコラボレーションが創り上げる、創造力豊かな世界。

絵本と言えば、『絵』と『文章』で出来ている本という認識でしたが、
『絵』ではなく『写真』を使っている『絵本』に出会いました。

『ふゆめがっしょうだん』
というこの絵本。

ふゆめがっしょうだん表紙

表紙を見てびっくり!!
この写真は全て、木の芽の冬姿を拡大して写したものなんだそうです。
つい、面白そうで借りてみました。
人の顔に見えるもの、古代人に見えるもの、発掘された土偶に見えるもの、動物に見えるもの、宇宙人に見えるものなど、本当に様々。

ふゆめがっしょうだん1



これらがどういう成り行きでこうなっているのか、裏表紙の中に説明が書かれていました。
珍しい木を撮影したわけではなく、大部分は身近に見られる木々たちで、
春を待つ冬芽なのだそうです。
そして、その裏表紙の説明には、それぞれが何の木の冬芽なのかも記載してくださっていました。
むく、ふじ、くわ、ねむのき などなど。

こんな風に木々を観察することは、あまりないですよね。

内容も、文章は本当に少なく、
小さな子供でも簡単に読める、
そしてリズム感のある表現になっています。

そんな中でも、私がとても気に入った冬芽をご紹介します。

ふゆめがっしょうだん2

顔の長~い動物が、笑っているようなこの冬芽。
『さんごじゅ』という木の冬芽らしいです。
調べてみると、庭木や垣根によく使われている木だそうです。

今、季節は夏に向かっていますが、
来年の冬があける頃には、注意して見てみたいものです。

大人でも、これだけ興味を持てる面白さがある絵本。
子供たちにも是非読んでもらいたいです。

現代の忙しいお父さんやお母さんたちの、
子供とのコミュニケーションにもつながりそうな気がします。
絵本を参考に、外に出かけるきっかけにもなると良いです。


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