日記 ジャズ語の素人理解

 ベスト盤は色々な理由でファンからケチを付けられがちだ。
でも、これは多少の批判がどうでもよくなるくらいに、インタビューが素晴らしい!

 自分はもちろんアルバムを聞いた!ただ一つ問題は、ベスト盤あれこれより、ジャズの面白さをよく分からないことだった。
 例として、外国語の話者と会話する状況をイメージして欲しい。身振り手振り表情で会話して、楽しいとか、困ってるとか、ニュアンスは著しく欠けていながらも、言わんとすることは伝わってくる。でも、目の前にいるのがジャズ語の話者だったらどうだろう。顔が存在しない代わりに、跳ねるような複雑なリズムと、不可思議な旋律で語り掛けてくれている。僕は相手が楽しいのか困っているのか、ニュアンスの欠片すらわからない。

 2週間粘って他の楽曲も聞き、どうにか、楽しいか悲しいかくらいは分かる気がしてきた。当初は大人びた印象だったけれど、ジャズ語は思っていたより自由で感情的らしい。旋律に大胆な溜めが入って間が生まれたり、ちょっと外れたような金管楽器が叫びのようだったり。各パートの自在にズレるリズムを楽しみつつも、最後にパリッと息の合う所にカタルシスがある。
 ものによってはヒップホップ、エレクトロな時もあるが、それすらもジャズらしい。個人的にはこちらの方が馴染みがあって聴きやすい印象だった。

 ジャズの表現の豊かさの一端に触れられたが、正直に言えば、インタビューで語られたようなスピリッツには踏み込めていない。そんな理解でいいのかな、まぁいいんじゃないか。これから長く緩い付き合いになるんだし。理解できる日が来なくともジャズとは楽しくやってけるさ。


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