タジキスタン・パミール再訪記13 〜ホログ3日目〜
2023年4月27日木曜日。この日は午後にGさんと会う予定である。午前中は、ホログの町の、前回歩いてない場所や前回歩いたけど今回まだ歩いていない場所を歩こうと思う。
ホログ散策2
この日はやや曇りがちの天気だった。お昼前に宿を出て、ホログの散策を始めた。
州立劇場の前の看板に、コンサートの案内があった。コンサートの開始は本日27日17時から。このコンサートの案内にはホログ初日に気付いて、それ以来何となく気になっていたが、詳細は調べないままパスしてしまった。
28日と29日は、今回の宿の近くのウズベキスタン・レストランでコンサートをするようだが、明日はワハーンに向けて出発しているので行けないな、とこの時は思っていた。
前回途中で2泊ほどしたKivekasホテルの近くの、前回は宿の部屋の窓から見て渡ってみたいと思いつつも渡らずじまいだった橋を渡ってグント川南岸に渡った。
文字に書かれたシュグニー語
グント川南岸の、川に近い位置の道を西へと歩いていると、「ГАРδА НОН」と書かれている家を見つけた。「ГАРδА(ガルザー)」はシュグニー語、「НОН(ノーン)」はタジク語で、それぞれパン(ナン)を意味する単語なので、パン屋さんのようである(但し営業時間中ではないようだった)。
私がそれまでに見てきた文字に書かれたシュグニー語は、対訳付きの絵本や物語などのシュグニー語そのものに興味のある人向けの本や、インターネット上にあるシュグニー語の歌の歌詞やコメントが主だった。看板のような実用的(?)なものでシュグニー語が使われているのを見たのは初めてで、かなり興奮した。
グント川南岸をさらに西に進み、ジャマーアト・ハーナを対岸に望むあたりでグント川の河原に降りてみた。前回来た時は濁流で、多分河原自体が見えなかったと思う。今回のグント川はさらさらと穏やかに流れている。
宿の近くの、グント川南側のお店で昼食にオシ(ポロウ)を食べ、その後宿に戻った。
午後
午後、Gさんとは、宿の前で待ち合わせた。待っている間、小雨が時々舞っていた。
トーキ(パミール帽)
Gさんに無事会うことができ、お土産?のパーカーを渡し、Gさんからはトーキ(トーケ、パミール帽)とジュラバク(パミールの靴下)を受け取った。
Gさんと別れて宿の部屋に戻り、さっそくトーキをかぶってみた。このトーキは今でも私の宝物である。
Airaloとのたたかい
タジキスタン到着以来、eSIMのAiraloの接続がうまくいかず、この日もAiraloでのAiraloでの接続の試みをホログの宿で継続していた。
Airalo側にメッセージを送り、先方からの指示を試してみるも、一向にうまくいかない。時間と精神力をそれなりに取られてしまう。
結局、今回のタジキスタン滞在の後半近くになって、自分の持っているスマホの機種では接続できない旨のメッセージをAiralo側から受け取ることになった。返金対応をするとのことで、帰国後しばらく経ってからクレジットカードでの返金となった。
夕方〜夜
夕方、再度チョールボーグやその周辺に行き、花の写真等を撮った。植物には詳しくないので具体的な花の名前はわからないが、花は美しいものである。
道端の水
宿に戻る途中、道端にある水の出ている水道の蛇口的なものの写真を撮った。基本的に水道事情の悪いタジキスタンにおいて、ホログの水は道端の水道水でもそのまま飲めることがホログっ子の自慢らしい。
何となく飲んでみたい気もしたが、明日はワハーン方面に向かう予定であり、万が一体調を崩すと辛いので見送ることにした。私は前回ホログで体調を崩したが、その原因かもしれないと当時考察していたもののひとつが生の水道水だった。
とはいえ、道端の水道水もやはり気になる。前回私が体調を崩したのも、水道水とは無関係な可能性も高いかもしれない。万が一体調を崩しても大丈夫な日程の時に、道端の水道水も飲んでみたい。
部屋交渉
夜、宿のおじいさんが部屋にやってきた。近くの部屋の韓国人旅行者氏と同じ部屋にならないか、とのことだった。
お客を泊めるための空き部屋を捻出したいとのことだが、既にひと部屋を確保している韓国人氏は拒否している。私は宿泊費が安くなるなら検討しても良いとおじいさんに伝え、韓国人氏ももし安くなるなら検討するという立場だったが、おじいさんは値引きは一切行わないとのことだった。さすがにこれでは私も韓国人氏も拒否せざるを得ない。
おじいさんのほうもこちらが同意しないと見るとあっさり引き下がった。
韓国人氏はW氏といい、世界各地を旅しているとのことだった。後で一緒に宿の前のカフェ・バラカトで夕食を食べた。食事を食べている途中、他の人がシャウルマを食べているのを見て、W氏はあれを食べたかったと言った。メニューにはシャウルマが載っているが、ロシア語が読めないので把握できなかったとのことだった。
宿に戻ってからはペルシア書道を再度練習した。明日はワハーン方面に向け出発する予定なので、課題を提出した。
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