せっかく学んだ知識を使い続ける方法#2〜ゲームの可能性〜
なぜ,ゲーム化が学びを技術に変えるのか
せっかく学んだ知識を使い続ける方法の第2段です.
前回の記事では,せっかく学んだ知識を実践し続けるのって意外と難しいなーということを書いています.
今日は,知識を実践して改善し続けるための方法「ゲーム化」について書いていきます.
これは心理学ではゲーミフィケーションと言われておりまして,ゲームの要素をゲーム意外に応用するというものです.
言い換えるなら,人間を虜にするゲームを勉強や仕事に取り込んでパフォーマンスを上げようってことです.
なぜ,このゲーム化に知識を実践し続けるヒントがあると思ったのかというと,主に2つの理由があります.
学びから実践,振り返りまでを設計しやすい
モチベーションを上げてくれる
それぞれについて,詳しく見ていきましょう.
学びから実践,振り返りまでを設計しやすい
学んだことを実践して,振り返るという流れは実はゲームのシチュエーションに置き換えることができるんです.
ゲームだと,次のような手順で進められると思います.
1.旅の準備をする.
2.武器やアイテムを集める.
3.クエストに向けた戦略を練る.
4.クエストに挑み,戦略を振り返る.
これだと抽象的なので,ポケモンのゲームを例に学びを実践し続ける手順とゲームの関係性を書いていきます.
1.旅の準備をする
ポケモンのゲームでは最初に,主人公の設定をしたり,最初のポケモンを選ぶ工程があります.
これが,学びを実践する手順では,自分が学びたいことを明らかにしたり,どの本を学ぶかというところになります.
2.武器やアイテムを集める
ポケモンの世界では,最初のポケモンを預かったあとに,草むらでポケモンと戦ったりしながら自分のポケモン(武器)を増やしていきます.
これは現実世界でいうところの,読書などから学びを得る工程になります.学んだこと(武器)を増やしていくイメージです.
3.クエストに向けた戦略を練る
ポケモンのゲームを進めていくと,ジムリーダーやポケモンリーグに挑戦することになります.
そのときに,以下のような戦略を立てることになります.
どのポケモンをどんな順番で出すか?
どんな技をどの順番でだすか?
これは現実世界での,学んだことをどう実践に活かすのか?を考えるフェーズに相当します.
4.クエストに挑み,戦略を振り返る
ポケモンのストーリーが進んでいくと,ポケモンリーグやジムリーダーに挑戦し,戦略を振り返ることになります.
ゲームをやっていると,一例として以下の反省がでてきます.
あのポケモンを先にだしておけばよかったな.
回復アイテムを使うタイミングをもう1ターン早くだしておくべきだったな.
クエストに挑み,戦略を振り返ることは現実世界における,学んだことの実践と振り返りに相当します.
実践したことを振り返り,改良していくためには必要な手順です.
このように見ていくと,学びを実践し続けることと,ゲームの共通点が見えてくると思います.
ゲーム設計に学びを実践することが活かせそうです.
モチベーションを上げてくれる
学んだことを実践して振り返る.
これだけ聞くと,かなりめんどくさくて大変なように思えます.でもゲームだと思ったらどうでしょうか?
自分の武器を集めて,戦略を練ってクエストに挑む.さらに,もっといい方法はないのかを考える.
僕たちはゲームならハマりながらできていたんです.
じゃあ,学びを実践することもゲームだと考えることができるはず.そう考えると,少しワクワクしてきませんか?
例えば「次のプレゼンに備えるために,どんな武器をそろえようか?どんな戦略で挑もうか?」そんなふうに考えることができれば,学ぶことだけではなく,実践することまで楽しめるのではないでしょうか?
最後に
今回は学んで実践することをゲームにすることで,うまくいきそう!ってことを書いていきました.
しかし,今のままではまだ抽象的なので,もう少し具体的に詰めていく必要がありそうです.
次回以降は,具体的にゲームを設計する方法について書いていければと思います.