Kiramune Presents READING LIVE「天穹のラビアス」 感想

リーライには2016年から参戦しているのですが、過去イチ泣いて、過去イチ好きになった作品でした。実はあらすじ公開あたりから、これもしかしてめちゃくちゃ好みなのでは?と思ってたんですが(ロボットアニメが好きなオタク)予想通りでした。
初日Aチームの感想です。
大阪も終わりましたので公開。
以下はネタバレ。
えぐ(江口拓也さん)と良平さん(木村良平さん)とマサミさん(原案・演出)のオタクですので、その方々中心に。
配信はアーカイブ勢なので、見たら追記するかも。


全体

マサミさんの演出大好きありがとう!!と声高に叫んでおりました。私はマサミさんの「色」を使った演出が大好きなんですが、今回もそんなところが炸裂しておりまして……1番はラビアスの印象的な紫色。
美しくて、感動。
あと、八雲、未来が出撃するときのライティングと演出が一致しているのもあまりにも美しい。なにもできないやるせなさを抱えた眞人は後ろ姿で、機体へと上がっていく八雲、未来は前を向いている。
星螺のときはこの演出がないんですよね。立ち向かうことができた眞人は、もう後ろをここで向かないんです。まっすぐ前を向いている。
この演出がとてもとても好きです。涙。
後、コックピットに乗り込むと、パイロットたちの台本がタブレットに切り替わるのがあまりにも◎でした。本を持っていても、演劇にしか見えないのがリーライなんですが、このほんの少しの工夫(コックピットには大体、タッチパネル式のなにかモニターはあるもの)で、リアル感がすごかったです。

シナリオもめちゃくちゃ好みでした。
いわゆるロボットアニメの(天才)メカニックのお話なんですが、メカニックのはずなのに最終的にパイロットになっていた……!なんていう展開でもなく。
あえていうなら、本編のスピンオフみたいな感じでしょうか。どこかに天穹のラビアス本編アニメがありそうですよね。ないんですが。
足掻きながら、苦しみながら、1人のメカニックの青年が、仲間たちと心を通わせながら、世界を救う一助になる。
八雲と未来が光で、眞人と星螺が影でありながら、最後は星螺が光になっていく。
完璧に美しいロボットアニメの設定。
なのに主人公はメカニック。
さすがマサミさん、これだー!な設定考えるのがうますぎます。脱帽(いつも)
あとこれはAチームの話になってしまいますが、眞人と八雲がTrignal、未来と星螺はSparQlewなのはエモかったですね……これはKiramuneのオタクの嬉しいポイントかと(これ、Bチームだと眞人と八雲の関係性どうなるんだ……笑)
ラストは個人的には、八雲と未来は帰ってこなくても十分、あの「コーヒーじゃんけん」の流れは成立したし、よりしっとり感が出たんじゃないか?これからまた前を見て進んでいくんだ感があったのでは?なんて思ったんですが、リーライを見終わった後は大体いつも
「よし、またがんばって生きていこう」
という前向きな気持ちになれるので、今回もそこに重きを置いたのだと思っています。
そういうところも好きでした……。

駆藤眞人

とても優しいし、真っ直ぐだけど、どこか頼りない面もある等身大の青年(と言っても、どう計算しても30代だと思うのですが……)
高校生のときに目の前で子どもが亡くなったときも、八雲を失ったときも呆然としていた彼が、未来の覚悟を見て、死にものぐるいでラビアスを開発することを決め、どんどん精神的に強くなっていく様子がよかったです。
でも、彼はヒーローじゃないんですよね。アニメがあるなら、やっぱり主役は彼じゃない。
ラストで「地球は人類を邪魔だと思っている」ということを突きつけられて揺らいだときには、しっかりアニメでは主人公になるはずの星螺が、しっかり主人公してましたし。
でも、人と積極的に関わって、その背景を知る度に心を揺らしているところなんかは、まさに「主人公」だったと思います。
あと、本編中ほぼ唯一といってもいい、室長とのシーン(どれぐらいアドリブなのだろう……笑)は、めちゃくちゃ笑いました。
コーヒーじゃんけんはおもしろネタのひとつかと思いきや、心の交流を象徴する、泣けるネタになってしまったので……。
優しくナレーションをしている声色も、まっすぐに先輩たちにぶつかっていく熱量も、よっちんに翻弄されて戸惑う芝居も、全部、えぐの魅力がいっぱいに詰まっていて、最高でした。
このメンバーに囲まれて、真ん中にいる推しを見れるのは幸せです……。

射弦八雲

どこまでも強くて、しっかりしていて、完璧で、そしてかっこいい。ちょっと頼りなくて、情けなさもある眞人との完璧な対比になっていました。
自身の苦悩やらはぐっと心のなかに押し留めて、眞人と向き合っていくのがまたかっこいい(このあたり、浪川さんはアプローチが違いそうな気がして楽しそう)
個人的に良平さん演じる八雲のベストシーンは、眞人との別れでした。過去のリーライのどの一部を切り取るよりも、かっこよかったと思います。震えましたし、自然と泣きました。
あとは発進シーン。
これはパイロット全員に共通ですが、ロボットアニメの「映え」をわかっている声優さんが、それを演じてくれるよさだなぁと。2.5でも、実写の映画やドラマで活躍されてる俳優さんでもできないことかもしれないなと……。
良平さん自身は、面白くできるところがなくてモヤモヤしてるんだ的なことをカテコで言ってましたが、硬派な八雲はオタク心のど真ん中をまさに、射抜いていったと思います(最終公演見たら変わってるかもしれない……笑)

朔守英雄

まさに名前の通り「英雄」でした。
クールで厳しい、情とかない人なのかと思いきや、各国との政治的な面に嫌気がさしている人間味や正義感、そして心のなかにある熱。
あまりにもかっこよすぎて、最後に全部持っていかれた感……笑
俊彦さんの演技も大好きですのでとても楽しみにしていたんですが、まさかロボットで発進するシーンを見れるとは涙
機体がプロトタイプで愛称はゼロで、最期は愛機に向かって特攻することを謝罪して退場なんて、100点満点通り越して1億点満点なんですが。
というか今回、Bチーム含めてゲストがガンダム出演者が多いせいで、なんかすごいガンダム出演者率になってまして。"ガチ"の人たちのこの演技を見れるのは、オタクにとってはご褒美すぎます。特にあの、Bチームって古谷さんがこれを……?とんでもないことしますねKiramune……。



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