6日目:新しいレンズが欲しくなる
ちょっと期間が空いてしまいました。ご無沙汰してます、akiです。
ある程度カメラの仕組みを理解し、レタッチもできるようになって楽しく撮影をしていた私ですが、「もっとボケの効いた写真が撮りたい!」と徐々に思うようになっていきました。
そこで目をつけたのが、単焦点レンズです。
単焦点レンズとは?
一言でいうと、「ズームができないレンズ」です。
グーグル先生で調べると『単焦点レンズは、 焦点距離域をもたない画角が固定されたレンズ です。』と小難しく教えてくれます(笑)
焦点距離っていうのは、レンズの「○○㎜」のことですね。その幅(例えば「18㎜ー55㎜」みたいな)=域がない、つまり「○○㎜」しか撮れないレンズ(例えばXF35㎜F1.4とか)。それが単焦点レンズです。
スマートフォンでの撮影に慣れてる人からしたら「ズームできないなんて超不便じゃん!」って思うかもしれません。(私は思いました。笑)
でも、ズームができないというデメリットを打ち消してあまりある魅力が単焦点レンズにはあるんです!
それはなにか?ずばり、「明るいレンズ」が多いんです。
例えば、私が持っているXF18‐55㎜の標準ズームレンズなら、明るさの重要要素であるF値は一番低くて2.8。これでもわりと明るい方ではありますが、これが単焦点レンズになると……
例えば富士フィルムの神レンズとして有名なXF35㎜は、なんとF値は開放1.4!
F値が低い=明るい(光を多くとりこめる)=暗いところでも撮影がしやすい&背景がボケる!
そう、背景がボケるんです!(大事なことなので2回書きました)
なので、単焦点レンズはこれまで以上に背景をぼかしたい私にもってこいのレンズだったのです。
そんなわけで単焦点レンズを購入しよう!と思ったのはいいのですが……考えるべき重要な問題点がありました。
そう、さっきも書いた通り、単焦点レンズはズームができません。
なので、どの画角の単焦点を買うか?を決めなくては買うに買えないんです。
そもそも画角とは?
しれ~と登場してさも知っていて当たり前みたいに書いてましたが、写真とかカメラとか詳しくない人はそもそも画角すらわかりませんよね。私も最初よくわかってませんでした。
画角とはつまり、カメラで撮れる範囲を角度で表したものです。
グーグル先生曰く、一般的に画角が約60°以上のレンズが広角レンズ、45°前後のレンズが標準レンズ、約30°以下のレンズが望遠レンズと呼ばれている……らしいんですけど、正直角度の方はあまり使いません。笑
画角を表す時、通常は「〇〇㎜」という表示の仕方をします。
「○○㎜」の〇〇の部分の数字が小さくなればなるほど広い範囲を写真に収める(広角)ことができ、逆に数字が大きくなればなるほど狭い範囲しか写真に収める(望遠)ことができなくなります。
一般的にはフルサイズセンサー機なら50㎜、私の使うAPS-C機なら35㎜付近が標準レンズと呼ばれる、人の視野に近い自然な画角、と言われています。
50㎜より小さい24㎜とかなら広角レンズ、200㎜とかなら望遠レンズって感じです。
いきなり広角とか望遠とか買っても使いこなせる自信がありませんでしたので、当然のように標準レンズから選ぶことにしたのは言うまでもありません。笑
35㎜ VS 50㎜
さて、上記のような感じで画角を把握した私ですが、私が撮ろうと思っていたのは花や風景といったものでした。
じゃあ花や風景に適した画角って何なの?ってことを調べていくと、どうやら35㎜らへんと50㎜らへんの画角が適していて、かつ人の視野に近いことで初心者でも使いやすい、という情報をキャッチしました。
……で、どっちがいいの?
問題は、ここなんですよね。
画角が変わるので、当然同じ距離から切り取れる範囲(画角)が変わるのですが、それ以外にもいくつか違いがあります。
①(同じF値なら)望遠になればなるほど、ボケやすい
②望遠になると、「圧縮効果」が得られやすい
大きくはこの2点でしょうか。
①のボケはちょっと分かり辛い作例にはなってしまうのですが、(ほぼ)同じ構図、同じ距離、同じ設定で画角のみを変えた作例をご用意しました↓
上の写真(56㎜)と下の写真(36㎜)、見比べると後ろの木が明らかに上の方がボリューム感があるというか、近くにあるような感じがしませんか?
ですが、撮っている位置は全く同じ場所から撮影しています。
この、「近くにある物と遠くにある物の距離感を縮める」効果のことを圧縮効果というそうです。(言われて見ればそのままですね)
ここに作例を載せていることからもわかるように、今現在は35㎜と56㎜両方持ってるんですけど(笑)、最終的には初めての単焦点はFujifilmの純正レンズであるXF35㎜F1.4を選びました。
Fujifilm XF35mmF1.4ってどんなレンズ?
Fujifilmユーザーならおそらく誰もが1度は使ったことがあるんじゃなかろうか、と言っても過言じゃないレベルに人気の高いレンズだそうで、「神レンズ」とも呼ばれているそうです。
35㎜、フルサイズ換算で52、3㎜という人の視野に近いレンズの為、こんな感じで風景の撮影に使うこともできれば、↓
開放F1.4という明るさを活かしてボケの効いた写真↓を撮ることもできる万能レンズ君です。
最短撮影距離も28㎝と適度な距離なので、これ1本でテーブルフォトからポートレートまで幅広く活躍できる……という情報をキャッチして「ならこれでしょっ!」って感じで購入を決定しました。
実際、触れ込み通りの非常に優秀な性能で買ってよかったな、と思いますし、被写体が複数想定される場合は必ず持っていくレンズです。
……とまぁこんな感じで、単焦点レンズデビューをFujifilmのXF35㎜F1.4で果たしたのでした(笑)
単焦点レンズを購入してからは、写真を撮るのがさらに楽しくなりました。(元々、ボケの効いた写真が撮りたくてミラーレス一眼購入してるのでそりゃそうですよね)
ズームができない、というデメリットを吹き飛ばしてあまりある魅力の単焦点、まだ使ったことの無い方は是非使ってみてください。カメラと写真がもっと好きになること間違いなしですよ!