手術当日

手術当日。

人生で初めての手術。

入院も初めてで手術も初めてだった。

今まで、骨折とか何か怪我して縫うということもなかったので、

色々初めての経験をした。

今回の手術は、手術自体すごく簡単なものらしい。

担当の先生が言うには、

「手術っていうほどのものじゃないから安心して」ということらしい。

手術の流れは、

全身麻酔→下の毛を剃る→足の付け根を切って→左の睾丸を摘出

ということらしい。

全身麻酔も初めての経験だった。

手術の時間になり、手術室に運ばれた。

全身麻酔は背中から点滴?みたいに入れていくということだった。

麻酔が始まるとすぐにスーっと寝てしまうイメージがあったが、

経験のない私は、麻酔をいれても、寝ない気がする!と、

よくわからない自信みたいなのがあった。

ズボンとパンツを脱いで、

麻酔を入れるために、

仰向けの体制から左側に向いて、

背中からチクっという痛みがあり(結構痛みがあった...)、

全身麻酔が入っていった。

麻酔をしてくれた方が、

「ここから徐々に眠くなっていきますからねー」と言った。

麻酔が入りたては実感が全然なかった。

手術するという緊張もあり、本当に眠くなってくるのかなと思っていた。

その後すぐ、今回手術を担当してくれる先生が入ってきて、

「まず下の毛剃っていきますねー」と言って、

下の毛を剃られていった。

剃られていると、だんだん痺れみたいな感覚があり、

剃られている感覚がなくなっていった。

感覚がなくなっていくと段々ボーッとし始め、

俺は寝ない!とわけわかんないことを思いながら、

10を数えていった。

いーち、にー、さーん、よーん、、ごー、、、ろー、、、く、、

、、、、、

、、、、、

10数えているつもりだったのが、

気づいたら病室のベッドの上にいた。

目を開けたら両親が俺の顔を覗き込んでいた。

意識が朦朧としていて、手術中ということも忘れていた。

ここはどこだ、、?と思いながら、

徐々に意識がはっきりとしていった。

両親が心配そうな顔で「大丈夫?」と声をかけてくれたので、

大丈夫。と言ったつもりだったのだが、

後から聞いたら、目覚めた直後は呂律が回っていなかったらしい。

とりあえず今の状況を把握しながら、

少しずつ意識がはっきりするまで横になり、

ゆっくり起き上がった。

まだ少し意識が変な感じだったが、

手術は無事終わったということ。

摘出した睾丸を詳しく調べるということ。

調べた後、どう治療していくかを決めていくということ。

目覚めた私に対して、

担当の先生が説明してくれたことをなんとなく聞いていた。


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