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“物忘れ”と“認知症”の違いは?!

今日は唐突に(笑)、この内容を書きます。


認知症の事を書かれたネットや本などたくさんあると思うのですが、


身近で困る事があったり関係しないと、わざわざ調べる機会もないと思いますので、


これまで色々学んだ私の言葉でも、一度お伝えしてみようと思います。



先に、認知症の簡単なご説明を。



まず、未だに“痴呆”とおっしゃる方を見かけますが、正式にはその言葉はもう使わず『認知症』と言います。



それで認知症は、色々な原因で脳の細胞が死んでしまったり働きが悪くなって、さまざまな障害が半年以上続いて、生活に支障が出る状態をいうのですが、


認知症って、病名ではありません。
 
  

医学的にはまだ診断が決められず、原因もハッキリしていない状態、  


『病名』ではなく『症候群』なのです。



代表的な種類は、


①アルツハイマー型認知症

②脳血管性認知症

③レビー小体型認知症 
 
④前頭側頭型認知症


の4つなのですが、特徴や対処法もさまざまで、さらに個人差があって、


簡単に例えると、血液型が4種類あるけど、結局一人一人けっこう違っているのと同じです。 



私は今まで、この4種類の利用者さんのお世話をさせてもらった事があるので、とても慣れているのですが、


それでも、性格や今まで暮らしてきた環境で特徴が大きく違うので、ビックリする事が多々あります。


でも全ての方に共通して(中核症状と言います)、認知機能の低下があります。



ここで、

“加齢による物忘れ”と“認知症”の違い


を私なりに。



まわりの方、ご家族や親戚の方の発言を聞いて『あれ?ボケてきてる?』と感じる事はありませんか?
(ご自身に対して思う方もいらっしゃいますよね)



物事を忘れやすい、イコール認知症、ではないです。 


下記のような違いがあります↓


【加齢による“物忘れ”】

原因→ 加齢    

記憶→ 体験した事の一部を忘れる(キッカケがあれば思い出せる)  

具体例→ 昨日の夜ご飯のメニューを思い出せない

生活への支障→ 特になし

自覚症状→ あり
 
身体機能→ 記憶力は低下  


【認知症】

原因→ 脳の病気
 
記憶→ 体験した事実自体を忘れる

具体例→ 昨日の夜ご飯を食べたかを思い出せない

生活への支障→ あり

自覚症状→ なし

身体機能→ 判断力や時間感覚も低下


これだけ違うのです。 


これをご覧いただくと『あ!認知症までにはなってないな』など思える事が多いかと。
 

   
具体例のご飯のお話で分かりやすいのは、コントなどでもありますが、介護施設の日常の

『まだご飯食べてないぞ!』

『(いや、さっき食べたばかりだよ・・・)』

この感じです。



まだ介護の勉強をしっかりする前、私自身も、スケジュールがハードすぎて疲れたりして、約束とかやる事を忘れがちな事が多かった時、


『認知症?!』と本気で考えた事もありました。


簡易的な認知症検査を試してみたくらい(笑)



なるべく認知症にならない為にも、私が最近学んだ『介護予防』はとっても大事。


またそんなお話もどこかで出来たらなと思います。


ザックリでしたが、今日はここまで!



今日も貴重なお時間を使って、読んで頂きありがとうございました(*^-^*)

 
亜希